2013年5月1日水曜日

IOXY S4つを買った!

またしても買いました。
今回買ったのは・・・





IOXY S4つ




はて?どこのメーカーでどこのキャリア?と思われるかもしれない。
あるいは一部の方はあぁ、あそこね、と気付くかもしれない。
これはどこのメーカーというわけではない、なんと秋葉原のあるショップの
独自端末なのだ。



イオシス、といえばどうも独自端末を前々から作っているらしいのだ。
自分はこのIOXY S4つ(以後S4つ)で初めてその傾向を知った。
価格はなんと・・・24800円だ!

さて、早速いつもの手順で見ていこう。


※2013/05/02 00:06追記
何点か確認事項あり。それらを確認したら続編を書きます。少々お待ちください。



ケースと本体


まずはケースと本体だ。梱包内容は次の通り。

見て分かるように、結構モノが多い。
あとで端末比較で触れるが、本体はGalaxy Note2にそっくり。
同梱で惹かれるのはバッテリーが2個付いているという点だろう。
バッテリー容量はバッテリー側面にも書かれているが3000mAhとのこと。
(実際は2000しかないのではという噂もあり)

本体を見ていく。まずは正面。
5.3インチの画面と、Galaxyシリーズで特徴的なホームボタンと左右のボタンがある。

間違えてはいけないが、これはあくまでもSokkuriであって、Galaxyシリーズではない。

次に左側面。音量ボタンがあるのみ。


次に上部。イヤホンジャックと裏蓋をはずす溝がある。


次に右側面。電源ボタンがあるのみ。


次に下部。USB端子がある。


最後に背面。フラッシュ、カメラ、スピーカーがある。

それから、堂々と銘うつIOXY S4つの文字が。

とこのように、実に平凡な見た目でGalaxyシリーズ(特にNote2)に似た格好を持っている。
遠目から見たら絶対わからないと思う。

さて、このS4つ、こんな平凡なやつでも特徴があるのだ。その一つがデュアルSIM対応ということ。

3G/GSMとGSM用だ。そして標準サイズのSIMが使える。
標準サイズのSIMは特に問題ないので、いざというときのmicroSIMにアダプタをかませて差し込んでみる。
・・・どうもひっかかる。不安を感じて穴の状態をみてみるとこうなっている。

途中の溝が広めなので、端末を裏返してアダプタをかませたmicroSIMを入れようとしてもどうしても
ひっかかってしまう。
このまま無理に差し込んで取れなくなったら一大事と思い、今回は差さないでおいた。

あと重大な注意事項。
裏蓋がものすんごく硬い!!
プラスチック製なので折れる折れる!と思って毎回ヒヤヒヤしてしまう。
付属のケースは裏蓋と一体化しているので、それを取り付ける・外すのもちょっと怖い。
中途半端にゆっくり開けるとそっちのほうがまずいかもしれないので、開ける時は豪快に 行ったほうがいいかもしれない。

端末比較


まずはこの兄弟と比較せねばなるまい。
ということでGalaxy S3、IOXY S4つ、Galaxy Note2


Xperia Z、IOXY S4つ


なつかしの端末たちと。iPhone 3GS、IOXY S4つ、HTC ChaCha


最後はタブレット代表、Nexus 7、IOXY S4つ


Galaxy S4は今後手に入れるかもしれない。そうするとS4つと瓜二つとなるのはGalaxy S4のほうかもしれない。
まあ正直言ってしまうと、中華パッド、端末たちとそんなにネタの臭いとしては変わらないのだ。

起動~各設定

起動して中身を見ていこう。電源ボタンを押して起動する。



起動がめちゃくちゃ早い。5~6秒でロック画面だ。この素早さは非常に素晴らしい。

ホーム画面はこうなっている。

全部で5面だ。極限までシンプルで、左右も設定のトグルスイッチ以外、まったく置かれていない。


通知領域にはクイック設定(正式名称失念)がある。4.2以降ならではだ。


アプリ一覧。全部で2面と、プリインアプリはAndroid標準のものがほとんどだ。


ここまで見ただけでもわかると思うがほとんど、というか完全に素のAndroid 4.2.xだということだ。
メーカーやキャリア独自のものが一切ない、純粋なAndroid。

続いて設定画面を見ていこう。


このあたりは特に目立った点はない。一つあるとすれば、すでに日本語化されているという点か。

次にバージョン番号。

Android 4.2.1だ。一ショップの端末のくせに侮れないバージョン具合だ。

つぎに各種ストレージだ。

アプリ等がインストールされる領域としてのストレージは1GB、内臓ストレージは約2GBだ。
SDカードは試供品などはついていないので手持ちの16GBを挿した。
これも随分久々に見るんだけど、アプリを優先してインストールするストレージ先を選べる。
このことでもわかるように、素のAndroidだ。
標準でSDカードが指定されているのでそのままでも良いのだが、SDカードへの移動不可なアプリまでインストール・アップデート時に
移動しようとして失敗するので、個々の設定はまずは内臓ストレージや自動にしておいたほうがいいかもしれない。

その他の設定画面はこうなっている。

日本語化はされていても、日本語入力は入っていない。


ベンチマーク

これといって特徴がないので、ベンチマークを測ることにした。
まずはQuadrantにて。

端末の詳細情報を見る。

Xperia Tablet Zの8018ポイントやXperia Zの6939ポイントに比べるとさすがに低いが、
それでも何気なしに売っている端末としては十分すぎるくらいのスペックか。

つづいてVELLAMOにて。
まずはHTML5。


次にMetal。


VELLAMOからみた端末の詳細情報。

しっかり4コアと出ている。その他、解像度は480x854と最近のハイスペック端末と比べたら残念な解像度だが、
自分のようなガジェオタではなく、うちの両親、姉のような一般の人からしたらこの大きさでこのくらいの
解像度のほうがより使いやすいのかもしれない。何事もほどほどが一番ということで・・・

ちなみにXperia ZのVELLAMOの結果はこうなっている。


最後はMikuMikuBenchで。

これをしていて気づいたのだが、3D表示が若干悪いかも。あと音がひび割れてしまっているのが気になる。
そのあたりXperiaで慣れてしまっているので、比べるのは酷か。
(Playミュージックで試したが、音質は普通だった。特に悪くもなく、スバ抜けていいわけでもない。
安心して使えるレベル)


その他

忘れたらいけないのが通信周りだ。
SIMカードを挿して起動するとこのような画面が出てくる。

さっするに、SIMカードを2枚挿しておけば、この画面でどちらのSIMを優先して使うかを選べるに違いない。
ここで設定せずとも、設定画面→その他→モバイルネットワークでも設定を行える。

さて、まずはb-mobileスマートSIMを入れて試そうかな~と意気揚々と設定して、いざ通信!
・・・?
あれ?通信できないぞ。
電波強度もしっかり出ているのに、全然掴めない。なんどか機内モードをオンオフしたり、APNやパスワードの設定を
見なおしてもみたがやっぱりつながらない。
そういえばこちらのブログでも通話SIMでないと3G通信できないとおっしゃっていた。
なるほど、自分が持っているのはほとんど通信専用SIMだ。となると本家の出番と思い、
上述のようにアダプタをはめてmicroSIMを標準SIMに見立てて差し込もうと思ったが、
みょうな溝のおかげで外れなくなる可能性が高いと感じ、本家SIMは試せていない。
こうなったら安いプランでb-mobileで通話有りSIMでも買うか・・・


最後にカメラを試した。500万画素ということで最近の端末と比べると見劣りしてしまう。

HTC Oneの例もあるし、もしかすると内部のパラメータをいじることで劇的に綺麗になるのかもしれないが、
500万画素でも十分だろう。
カメラアプリはこうなっている。

シンプルで使いやすい。左がエフェクトや各種調整がボタンワンタッチで行える。ボタンを長押しすると
英語だが簡単な説明が出てくる。これはわかりやすくていい。
右が撮影ボタン、録画開始ボタン、そして右下には設定ボタンだ。
設定画面では共通設定、カメラ時・ビデオ時の設定がそれぞれ行える。
カメラの起動はとても速く、そしてバッテリーが1桁でも安定して起動する。

撮った写真はギャラリー(アルバムアプリ)にて。

これもAndroid標準なのかもしれない。で、左下の3つの輪っかが重なったボタンをタッチすると、
編集画面に切り替わる。これが意外にも使いやすい、というかわかりやすくて良い。

標準のギャラリーってこんな良い編集機能ついてたっけ・・・?


最後に

ひと通り見てきた。
このIOXY S4つ、単なるパロディでなんとも平凡なスマートフォンと思ってしまいがちだが、特に評価できるのは
これが素のAndroid(に限りなく近い)であるという点だ。
素のため、アップデートも早いと思われる。(事実Playストアの4.xが、手持ちの端末を差し置いて真っ先にこのS4つに来た)
メーカーやキャリアの余計な改造が入っていないため、動作は非常に機敏、
自分色に染めやすい端末となっている。
あと、ROMなどの改造も素のAndroidに近いならば期待できる。
ROM開発をやっている人たち(主に海外?)がこれに目をつけてくれれば、相当楽しい端末になる。
素の状態で使いづらいんじゃない?と思われる方がいらっしゃるかもしれないが、パソコンの時、どうされただろうか?
日本メーカーのいわゆるごてごてとプリインソフトが入ったパソコンを避け、
LenovoやASUS、一昔前で言えばSotecなどのメーカーの、ほとんどソフトが入っていない
パソコンの購入を検討したことはないだろうか?

スマートフォンにも同様のことが言えると思う。
iPhoneなんかまさにそう。(これはAUはソフトバンクの余計な機能追加が入り込む余地がないが)
だから自分に最高にフィットした1台、が作りやすいのだ。
スマートフォンいまいちわからないという方に教えるとしてもむしろこのような端末のほうが色々教えやすいだろう。

Androidの付加価値としてFelicaなどによるおさいふケータイ化ができるから
こっちを選ぶという理由もあるだろうが、宣伝さえきちんとしていれば
このような素のAndroidもキャリアから出れば売れるかもしれないと思うのは甘いだろうか?

だからといってこのIOXY S4つ、万人に勧められるわけではない(少なくと現状では)。
ウィークポイントとしては、3Gが通話可能なSIMでしかできない点と、
上記で書いたことと相反するかもしれないが、完全に初心者な人には素のAndroidは辛いかもしれない点だ。
いわゆる、何がわからないのかわからない状態となってしまうと、もうどうしようもないだろう。

ただ、スマートフォンの講習などで使われる教材としての端末ならばうってつけだ。
自分のようなガジェオタはまあどうでもいいとして、
すでにキャリアの小型スマートフォンを持っていて、大画面でシンプルなスマートフォン
(いわゆるファブレットの領域)を安く所有してみたい人にはおすすめできるかもしれない。

もう一度書きますが、定価24800円で、 Android 4.2.1(最新)、日本語化もバッチリ(フォントも)、スペックも
現状かなり上位に入り込めるくらい高いスマートフォンはそうそう手に入らない。キャリアのサポート金額もなしにこの価格で
手に入るのは相当お得だ。

3G通信周りを完全に試せたわけではないので大きなことは言えないので、WiFi運用を考えている方は
もう安心してイオシスに走って買ってくると、このゴールデンウィークは楽しめるかもしれない。

10 件のコメント:

  1. 編集機能が強化されたのは4.2の標準のギャラリーからですね。
    360度パノラマのフォトスフィアは可能ですか?

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    1. 試しましたがパノラマモードとマルチアングルモードというのがありました。
      名前は違うようですが、マルチアングルモードがそれかもしれません。
      マルチアングルモードで撮影すると、いろんな方向にカメラを向けると自動で撮影されるようで、
      ギャラリーではスライダーを動かすと撮影した方向すべてを見ることが出来ました。

      後ほど追記しておきます。

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  2. GPS動きます?

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    1. まだ屋外で試せたわけではありませんので後ほど確認してみます。

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  3. 素のandroidということで、
    root権限がどうなってるかわかりますか?

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    1. rootは(当然ですが)なく、まだ取得できていないです。
      Nexus系の情報が使えないか確認してみます。

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    2. 以下でroot化できたと書かれていましたよ
      http://twilog.org/ikaneko

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    3. 情報ありがとうございます!
      試してみます。

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  4. S4つ、通話無しSIMでの通信に成功しました。
    よろしければお試しください。
    http://x02-haduki.blogspot.jp/2013/05/ioxy-s4sim.html

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    1. 見させて頂きました。
      素晴らしいです!今後の参考にさせていただきます。

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