2013年4月26日金曜日

Canon PowerShotNを買った!

さて買った。
今回買ったのは




Canon PowerShotN



スマフォじゃないじゃん!と思われた方、そうです。今回はデジカメなのだ。
gooブログの頃から見てくださっていた方の中には
なんとなく、私が買うものの傾向を把握している方もいらっしゃるかもしれない。
HTC Flyer、Padfone、Galaxy Note, etc...
こんな変わったものを買わないわけにはいかない!

というわけで、買ってみた。


今回も全ての写真はGoogle+の写真アルバムにあります。そちらも合わせて御覧ください。
Google+アルバム:Canon PowerShotN写真

また、全体を通した操作の動画もありますのでこちらもよろしければご覧ください。 操作動画

経緯

あまりカメラには詳しくないのだけれど、Google+でCP+が話題になっていた頃、
ふとPowerShotNが目に留まった。その時はふぅん、で終わっていたのだが、
Google+でフォローしていた方が予約したというのを聞いて、改めてこの製品を見返してみたら、
ものすごく欲しくなってしまった。
初回の予約は終わってしまったので、ついこの前の2回めの予約開始の時に
すかさず予約(会社から・・・)し、あとは届くのを待つだけとなった。
本体は約29000円だった。最近スマフォ・タブレットばかり買っていたので感覚がわからないのだけれど、 多分安いと思う。

ケースと本体

おなじみの手順で見ていこう。まずは本体と梱包内容。



カメラ本体のケースのフタを開けると、そこには撮り方の例が。


PowerShotNには本体はもちろんのこと、USBケーブル、電源アダプタ、ストラップ、
バッテリー、説明書、そしてソフトウェアのCDが入っている。
ストラップ・ジャケットセットにはジャケットとネックストラップが入っている。
ジャケットはPowerShotNの三脚穴に差し込むようにつけることになる。
ジャケットをしていると三脚が付けられないので、そこは臨機応変に使うしかない。

アップで見ていこう。


まずは正面。

PowerShotN正面
カメラレンズ、シャッターリング、ズームリング、ストロボがある。

次は右側面。(液晶画面を自分側として)

右側面
モード切り替えスイッチ、ワンタッチスマホ(接続)ボタン、
ストラップ穴、再生ボタン、USB接続部。

次は上部。

上部
左からマイク、WiFi通信部

左側面。

左側面
電源ボタン、ストラップ穴

次に下部。

下部
左からバッテリー格納部、三脚・ジャケット接続穴、
microSDカード格納部

最後に背面。

もちろん液晶のみ。


SDカードは試供品は付属していないので、余っていた16GBのものを使った。
格納部は下部の右側だ。
液晶画面を一旦動かして開けないと蓋は取れないので注意。
ほんの少し開ければあとは爪などで引っ掛けて開けられる。


次にバッテリーを入れる。
バッテリー格納部は下部の左側にある。柔らかいフタを開けたあと、
それをとっかかりとして左側に軽く押せば開く。
向きは・・・ひと目でわかるので問題無いだろう。
完全に差し込むとバッテリーのロックがかかり、そう簡単には外れなくなる。


バッテリーを充電したり、PCとつなぐためのUSB接続部を開ける。
USB接続部は画面を動かさなくても開けられる

端末比較

これもさっそくやってみよう。とはいえ、デジカメは大して持っていないので、
父のデジカメも動員。
ギャメラ、PowerShotN、SonyDSC-T30



次は父のデジカメ、LUMIXと。



最後は特別出演、Xperia Zと、今や懐かしのMotorola Flipout。


Flipoutとほぼ同等の大きさだ。こじんまりして可愛いやらなんやら。



ここらでハードウェア面での特徴を。
この製品では当たり前のポイントだろう。

ポイントその1:液晶画面が動く!

PowerShotNの特徴の一つとして、液晶画面が動くというのがある。
最大で90度、画面が動く(開く)のだ。
しかしこれだけでは撮りづらくなるのでは・・・と思ってしまうが、
続いて次のポイントを見てみよう。


ポイントその2:シャッターとズームが新機軸!

普通ならあるべきところにあるボタンがないのだ。
しかしレンズの周りをよく見ると、凹凸があるのがわかる。

外側の凹の部分が、シャッターリング という。
内側の凸の部分が ズームリング だ。

シャッターリングは押すことで撮影できる。
ズームリングは左右に動かすことで拡大・縮小ができる。
それだけではなく、なんと下部の部分にも凹凸がある。


そう、下部も同様に操作することで、撮影と拡大・縮小ができるのだ。

このPowerShotN、なんとカメラの向きを関係なく撮影できる。
つまり、スマートフォンにあるような傾きを感知するセンサーが内蔵されており、
素直にもとうが、逆さまに持とうが、横に持とうが、撮影すれば天地逆転することなく、見たままの写真が撮れる。

持ち方が関係ないので、シャッターとズームはどういう持ち方をしてもできるように、
液晶画面は普段見られない視点から撮影するときに確認するのに役立つ。

一見地味に見えるけど、いざ使ってみるとじわじわ便利さがわかってきて良い点だ。



電源オン~設定

電源を付ける。起動はスマートフォンなどと違って1秒前後。すぐに使える。
(ギャメラは半分カメラ・半分スマフォだったのでそこがネックだった)

電源を入れると初回は時刻設定、タイムゾーン・言語の設定がある。
言語は最初から日本語だが、タイムゾーンを選ぶ必要があるので、
左右の矢印ボタンをタッチして黄色いフォーカスを動かしていき、東京を選ぶ。
このあたりですでにわかると思うが、操作はすべてタッチパネルだ。
反応は良好だ。

設定が終わると再生画面になる。
当然、まだ何も撮影していないのでこうなる。

右下の MENU ボタンをタッチすると、設定画面に切り替わる。
まずは再生画面の設定。
明るい文字の部分が、操作可能な設定だ。
グループ表示(クリエイティブショットで撮った写真がひとまとまりに見られる)、
縦横自動回転、タッチアクション設定がある。

次に画面上にあるスパナとレンチのアイコン、全体設定だ。
数が多いので、詳しくはアルバムで全部を見てほしい。ここでは抜粋した。

再生画面の状態で、右側面の再生画面ボタンを押すとカメラモードに切り替わる。
ここから見られる設定がいくつかあるので見ていこう。

カメラ画面の左下にある FUNCボタン をタッチする。 ここで設定できるのはストロボのON/OFF、撮影サイズ(写真・動画)、タイマーだ。
比率は16:9まで、撮影サイズはL(ラージ、A2サイズの印刷で最適、4:3だと4000x3000、16:9だと4000x2248)。
動画はフルHDまで可能だ。

カメラ画面の右上にある AUTOボタン をタッチする。
ここではカメラの撮影モード、エフェクトが切り替えられる。
これはわざわざタッチして設定しないとそのエフェクトにならないので、他のカメラとたいして変わらないと思うかもしれない。
だが、これはあくまでも普通のカメラの状態でエフェクトをかけたい場合だ。
このPowerShotNにはさきほどの2点に続き、特徴的なポイントがもう一つあるのだ。


撮影してみた

カメラなら撮らなければ意味がない!ということで早速いくつか撮ってみた。
まずは普通の撮影。比較としてギャメラと、Xperia Zを用いた。

撮影するには、さきほど紹介したように、ズームリングを左右に回して、シャッターリングを
押しこむだけだ。
最初は違和感あるけれど、慣れれば自由な持ち方で撮影できるのでむしろ撮りやすくなる。
(父に貸してみたらものの数分で慣れていろんな撮り方をするようになった)

PowerShotN
ズームなし 通常ズーム8倍 デジタルズーム32倍

ギャメラ(Galaxy Camera)
ズームなし 通常ズーム21倍

Xperia Z
ズームなし デジタルズーム最大
いずれの場合も2メートルくらい離れたミクさんのフィギュアを撮影した。
スマフォのXperia Zはまあ仕方ないとして、ギャメラとPowerShotNがカメラとしてふさわしい比較相手になると思う。

個人的にはもう少しズームが欲しかったけど、このサイズでこのレンズではどうなのだろう?限界があるのだろうか。
デジタルズームは一番最初に初任給で買ったCanon PowerShot(2002年当時)で、ズームすげぇ!すげぇ!と
調子に乗っていろいろズーム切り替えまくって撮影していたら、あまりの画質の悪さに驚いて
それ以来デジタルズームは二度と使ってやるものかという経験がある。
そのためデジタルズームは一切使わないようにしている。デジタルズームしかないスマフォは論外で、
そこに普通のズーム機能が備わったギャメラの登場は、非常に嬉しかった。
PowerShotNは通常のズームが8倍ということで、これなら旅行先などでも相当活躍してくれるに違いない。

ポイントその3:クリエイティブショット

お待たせしました。PowerShotNのポイントの一つ、クリエイティブショットの出番だ。
これは、自動的にエフェクトのかかった撮影をランダムに5枚、生成してくれるのだ。
エフェクトだけでなく、構図なども調整してくれる。
それも1回の撮影で瞬時に行なってくれる、スグレモノ機能。

これをするには右側面にあるモード切替スイッチを、レンズ側に向かって切り替える必要がある。(写真が重なったようなマーク)

あとは普通に撮ろう。
通常のモードとの違いは、シャッター音がパシャパシャパシャと数回鳴ることだ。
念のためその間、なるべく動かさないようにしよう。

さて、撮ってみた写真がこれら


元の写真がこれ


エフェクトのかかった5枚(通常写真と一緒に出来上がる)

別のサンプルも。夜の撮影で試してみた。

元の写真
エフェクトのかかった5枚

エフェクトは毎回ランダムのようだ。
なのでどのようなエフェクトをつけて撮影しようかな・・・などと悩むことなく、とにかく撮る!というスタイルが
PowerShotNにはふさわしいだろう。


撮った写真を扱う

撮った写真をPCやプリンタに送って自由に扱おう、ということで、ここにもPowerShotNの特徴的なポイントが潜んでいる。

写真を見る

撮った写真を見るには右側面にある再生ボタンを押す。するとすぐに画面が切り替わる。

通常はこのように1枚だが、左右にフリックすることで他の写真を見たり、
またピンチイン・ピンチアウトで表示枚数を変えることもできる。(ズームリングでも同様)

さらに、クリエイティブショットで撮った写真は6枚がひとまとめになっているので散らばらずに
すっきりとみられる。クリエイティブショットで撮った写真には次のように、写真が複数重なったような表示になっている。

ここをダブルタッチすると、それぞれのエフェクトがかかった写真、計6枚のみの表に切り替わる。


これを グループ再生 という。この表示をするかどうかは設定画面で切り替えられる。

ちなみにこの画面で、ジェスチャーをするといろんな機能を呼び出せる。それをタッチアクションという。
これも設定画面でアクションを変更できる。

この画面では他に、お気に入り登録やスライドショー表示などもできる。

写真を送る

撮った写真をPCに送るやり方は、他のカメラと変わらない。一応専用ソフトウェアの入ったCDが同梱されていたが、
自分はPicasaを使っているのでそれをそのまま使う。特に問題なく、つないでドライバ認識が自動的に行われたらすぐに使える。


ポイントその4:スマートフォン・タブレットで見る・送る

PowerShotNはWiFiに対応しており、自身もアクセスポイントになることができる。
それを使った機能が、ワンタッチスマホボタンだ
これを押すと、ネットワークに接続の画面が出てくる。ここの時点でPowerShotNはアクセスポイントになり、
自動的にSSIDとKEYが発行されて画面に表示される。
それを繋ぎたいスマフォ・タブレットに入力してそのネットワークに接続すればOKだ。

その前に専用アプリ、CameraWindowをダウンロードしておこう。

アプリをインストールし、専用のネットワークに繋いだらアプリを起動する。
するとスマフォ側で端末名を入力するよう指示されるので適当な名前を入力する。

これがPowerShotN側で認識される機器の表示名となる(初めてその端末でPowerShotNと接続する場合のみ)

ほどなくしてPowerShotN側の画面が変わり、スマフォ側も画面が変わるか、何かボタンをタッチすると
PowerShotN内の写真が表示される。

メニューボタンを押せばそのスマフォに写真を保存したり、共有で別のアプリと連携することも可能だ。

接続を切断する場合は、アプリの右上にあるWiFiの切断アイコンのボタンをタッチすると、接続が切れ、
それと同時にカメラの電源が自動的にオフになる。

注意点

ここで注意したい点がある。このワンタッチスマホボタンによる接続、実は1台のスマフォでしかできないのだ。
一度あるスマフォで接続設定をして、別のタブレットでも繋ぎたいと思ったらPowerShotN側で認証を解除してあげないといけない。

MENUボタンで設定に入り、全体の設定の中の ワンタッチスマホボタン設定にて、認証中のスマフォを
解除することができる。


別のつなぎ方

ワンタッチスマホボタンを押さないでもスマフォ・タブレットに接続できる。
まずは再生画面で左上にあるWiFiボタンをタッチしよう。すると、なんと接続機器を選択できる画面になる。

自分はワンタッチスマホボタンの時に、2つほどスマフォを設定していたので、その設定が残っていたのだろう。
このようにGalaxy Note2とXperia Zの選択肢が出てきた。
Galaxy Note2に接続してみる。このやり方だと、専用のネットワークを使わないでも、自宅や出先のWiFiのネットワークでも
できるみたいだ。Galaxy Note2もPowerShotNも自宅のネットワークにつないでやってみた。

何の問題もなくスマフォ側から写真を見ることができた。

接続機器を増やす

これで複数端末からPowerShotNにアクセスできることがわかった。
接続機器を増やすには、先ほどやったようにWiFiボタンをタッチして、まずは接続機器の選択画面を表示する。
この状態で左右のボタンを押すと、詳細な接続設定画面が表示される。

この画面で、上段の真ん中のスマートフォンのマークをタッチすると、次のような画面になる。

ここで接続機器を増減できる。

自分の中で1台に絞って、ワンタッチスマホボタンでいつでも素早くできるようにしてもいいだろう。
どのみちなんらかのネットワークに接続しなければいけないのだとしたら、
自分のように複数端末を持っている場合は、画面のWiFiボタンから選んで接続できる方を使うのもいい。
普通の人であれば、1台に絞ったほうがいいと思う。

ちなみにワンタッチスマホボタンの設定で接続機器を解除すると、その次ワンタッチスマホボタンでつなぐ際は
また別のSSIDとKEYが発行されるようになっている。間違えて接続解除して、また再接続をしようとしても
前に入力したWiFiのSSIDは使えなくなるので注意。
また、スマフォ側で端末名を複数端末で同じものにしても、最初に接続した物以外は認識されないようだ。
そこも注意しておこう。

別のつなぎ方として、Canon Image GatewayやWiFi対応プリンタに繋ぐ方法もあるらしいけど、
自分はWiFi対応のプリンタしか持っていないので試していない。
あとCanon Image GatewayはCanonのウェブサービスなので、これはまあPC経由でもいいだろう。



最後に

今回も色々見てきたが、まだ試していない機能もある。カメラなのでとにかく撮影に使わなければ
どの機能がどこにあるかなどわからないので、今後もPowerShotNを使っていこうと思う。

ちなみにジャケットはマルチボーダーを買った。Canonのサイトから別のジャケットも買えるので、
気分が変わったら別のジャケットを買って使い込んでみたい。

あと予備バッテリーと充電器も買ったので、ちょっと長めの旅行でも問題なく耐えられるだろう。

ギャメラはどうしたんだよ?と言われるかもしれないが、あっちはあっちで
まともな形状の高性能な万能カメラとして今後も使っていくので問題ない・・・はず。
問題あるとすれば自分がそんなにカメラ2台も使いこなす・回せるのかという技術的な問題が残るが・・・。
PowerShotNはちっこいくせにかなり適切に機能が揃っているので、スナップ写真を撮る時はスマフォの代わりに
これを使っていくというのもいいかもしれない。

スマートフォン・タブレットの時点で自由なスタイルで撮るというテクニックや意識はすでに一般に根付いていると思う。
それをデジカメにも反映させたのが、このPowerShotNなのであろう。
スマートフォン・タブレットに押されて影も売上も隠れがちなデジカメだが、
こういう発想で製品を作ってくれると、目を向けやすくなるし良いことだと思う。
日本のメーカーは特に、こういう遊びや冒険をあまりしないように見えるので、こういうことはぜひ
たまにはやってほしい。(あまりしょっちゅうされても某メーカーのようにとんちんかんなことするなと思われるだろうが)

このPowerShotN、Canonのオンラインショップ限定の発売とのこと。
相当な人気商品らしいので、欲しくなった方はCanonのサイトにアクセスして状況を確認しよう。

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