2014年12月27日土曜日

Galaxy Camera2を買った!

行きます。今回も行きます。
新しい端末。
今回は・・・



Galaxy Camera 2



です!


今回も写真はGoogle+アルバムにあります。

Galaxy Camera2写真


経緯


つい少し前に、PanasonicがAndroid入りカメラを発表して発売した。(日本未発売)
世間的にはこれが初のAndroid入りカメラだと認識されそうだが、よく知っている自分としては、
Galaxy Cameraを忘れんなよ、ちゃんと知っておけよとニュース界隈を見てて感じた。
Samsungの挑戦的なところは評価しているので、そういえばGalaxy Cameraも後継機が発売された記憶があった。
気になったので調べてみたら、やっぱり発売されてた、ギャメラ2こと、Galaxy Camera2(以後ギャメラ2)。
初代からどんだけ変わったのか、気になるところがあるので早速買ってみた。
Android入りカメラの便利さは、味わってみないとわからないのだ。
今回は初のお店で買った。STF海外携帯という通販だ。
というか、ここでしか実情買えなかった。貴重だ。43800円なり。


本体・ケース


早速本体や梱包内容から見ていこう。
まずは梱包内容から。



本体、説明書、バッテリー、ACアダプター、USBケーブル、そしてストラップ。
ストラップがついているのは、これがやはり一般的なデジカメ扱いだからなのだろう。あると助かる。


続いて本体。




正面・・・画面
上部・・・スロトボポップアップボタン、電源ボタン、シャッター・ズーム/音量上下ダイヤル
左側面・・・NFC接触部、スピーカー
右側面・・・イヤホンジャック、microUSB端子、ストラップ穴
下部・・・三脚穴、バッテリー挿入部、microSDカード挿入部(蓋開封後)、HDMI端子(蓋開封後)
背面・・・レンズ

となっている。
レンズのある背面(カメラ的には正面?だが)は、初代ギャメラと違い、革風のカバーがついていて、レトロチックかつ、
初代にはない高級感が醸しだされている。
つまり、見た目の向上がなされたと言ってもいいだろう。

端末比較


おなじみの端末比較。今回はカメラ同士ということで、手持ちの古いカメラも動員。

まずはギャメラ2、初代ギャメラ。

特別に正面、背面、上部からの厚みをチェック。
持った感じは、初代よりもほんの少し軽いと感じる。ただ厚みは革風のカバーのせいもあって、少しだけ増している。
しまうケースは最近の小型化した日本のデジカメ向けのケースではまず間違いなく入らないので、余裕のあるケースを
使いたいところ。

次はギャメラ2、PowerShotN。


最後はギャメラ2、DSC-QX10。


電源ON、起動~初期設定


バッテリーとmicroSDカードを入れ、電源をつける。

バッテリーは初代と同じ箇所に入れる。microSDカードもだ。
バッテリーは2000mAhだ。BP2000で探せば予備バッテリーもゲットできるだろう。
初代と異なるのは、SIMカードを入れるスロットがないこと。そう、ギャメラ2は、WiFi専用機なのだ。
初代でも結局挿れなかったし、SIM周りが省かれた分バッテリーの保ちが結果的に良くなれば問題ないだろうし。

電源を入れると、おなじみの効果音が鳴って起動が進む。


起動後はおなじみの初期設定の画面になる。

言語の設定では日本語は出てこない。そう。このギャメラ2は、Morelocale2が必要になるタイプの端末なのだ。
こればっかりはまあ仕方ない。

初期設定を進めると、すぐにカメラが起動する。このあたりの配慮というか流れは、やはりカメラ目的の端末ならではだろう。


カメラはのちほど紹介するとして、いつもどおりホーム画面や設定周りに行ってみよう。

ホーム・アプリ一覧


まずはホーム。

全部で3面である。

アプリ一覧。

いくつかのアプリは復元によって勝手に入ってしまった。この中から最後の3つを除いたアプリがプリインアプリだ。


設定画面を・・・と行く前に、Morelocale2を入れて日本語化しなくてはならない。
と、アプリを入れたまではいいが、Permissionがないと怒られてMorelocale2が実行できない。
つまり、Moto Gと同じくなぜかMorelocale2に言語の変更の権限がないパターンなのだ。
こうなるとPCが必要だ。
PCにAndroid SDKを入れて、adb.exeを実行することになる。ギャメラ2をPCに接続し、一度認識したあとに
USBデバッグモードでもう一度認識させる。
その後に次のコマンドを入力する。

adb pm grant jp.co.c_lis.ccl.morelocale android.permission.CHANGE_CONFIGURATION



無事に日本語化完了。

やれやれ、この作業が必要な時点で一般の人には勧められなくなる。残念だ。

設定画面


設定画面はSamsung端末ならではの、独自の項目の並びである。


Galaxyが率先して実装し、他のメーカーの機種でも採用され始めたモーションや音声コントロールもある。この辺りは安心して使える。

ストレージ。


バージョン番号


このあとシステムのアップデートが来たので更新しておいた。



ベンチマーク


quadrant




Vellamo




スペック等はアルバムにすべての写真があるので見ていただきたい。

アプリ・使用したもの


さて、ここからはアプリの紹介。カメラ目的ということで、プリインアプリはカメラや写真に関するものが揃っている。
メインのカメラアプリはこのあとすぐ。

Xtremera


スタートレイル、ライトアートとやらと撮れるカメラだ。つまり、星空や光で空中に描くアートを手軽に撮れるアプリのようだ。

メニューを辿って行くと目的の撮影モードに行ける。チュートリアルが逐一表示されるので、事前に見ておけば
本番で困らないだろう。夜間や暗いところでの撮影となるので、のちのち試す機会があれば試して報告としたい。

カメラアプリ


まずは画面。初代ギャメラと比較しつつ紹介。←初代ギャメラ、→ギャメラ2。
初期画面はこうなっている。


モード選択。

マイモードなる項目が加わっている。

スマートモード。

スマートモードは初期状態では指で上下にスライドさせて切り替えるタイプになっている。もちろん初代ギャメラのような
タイル表示に切り替え可能だ。切り替えるには左下のタイルボタンをタッチすれば簡単に切り替わる。
ちなみにスマートモードは撮影モードが増えている。

マニュアルモード時のレンズ表示。

初代ギャメラは画面ほぼ全体にレンズの調整ダイアルが表示されており、操作自体はし易い反面、写り具合がどうなるのか、
残りの隙間的な部分で確認しなければならず、みづらかった。
一方のギャメラ2は、最大でも2列分までのダイアル表示になり、操作する手順自体は少し増えるものの、無理なく
操作ができる改良具合になっている。
レンズの写り具合の確認も残りの広い画面で確認ができるので、Android入りカメラとしていい感じになった。

設定。

現在のモードに応じて項目が増減するため、画面の例は自動モードである。
並びが初代ギャメラと変わっているものがある。それらは設定の種類によってソートされたようだ。(フォーカスや露出など)
初代とおなじ感覚で使うと違いに少し戸惑うが、すぐに慣れるだろう。

撮影時、フォーカスと露出の位置を自分で別々に調整して撮ることができるようになった。

これは、カメラに詳しい人じゃないとはっきりした効果はわからないと思うが、かなり便利なポイントなのではと想像する。

スマートモードあれこれ


スマートモードは、目的に応じて設定がされている便利なモードだ。これ自体は一般的なデジカメには
当たり前のようにある。ギャメラ2でも同様で、そこはスマフォ並の大画面ならでは、選びやすく、使いやすくなっている。
ほとんどは初代ギャメラにあるモードだが、いくつか便利なモードが加わっている。

間隔


一定の間隔で連続して撮影ができるモードだ。



時間、分あるいは回数を指定して連続撮影できる。

アニメーション写真


いわゆるGIFアニメが作れるモードだ。



これははっきり言って一番のオススメである。
8秒間自由に撮ったあとに、アニメーションとして残したい部分をなぞる。するとその部分だけ動き始める。
撮影するときには自分は動かずに、動いている物を撮るのがポイントだ。



こういったアニメーションが、簡単に撮影できる。
また、自分が動きながら撮ると、こんな感じの普通のGIFアニメができあがる。


Zenfone5やPadfone miniでも同様のGIFアニメのモードがあったが、あちらは連続して写真を撮り、その後アプリ側で
アニメ化してくれるものだった。
連続して撮影することで困るのは、オンラインストレージアプリがその写真を検知して、大量に保存しようとする点。
ギャメラ2のように、最初に数秒程度の動画として撮影し、そのあとアニメ化してくれるのであればそいうった
煩わしい外的な要因はなくなるので非常に評価したい。

消しゴム


邪魔な物と写真上から消すことができるモードだ。


動く被写体を自動検出して消してくれる。
実際は5枚の写真を撮り、その中で動いている被写体を合成により消し、背景を綺麗につなげてくれる動作のようだ。
動きそうな被写体が多い(人ごみなど)ところで気になった場合のみ使えばいいモードだろう。
積極的に使おうとするモードではないと思う。

スマートモードおすすめ


シャッターを半押しすると、そのときの状態に応じて最適と思われるスマートモードが自動で選ばれて紹介される。

使い勝手をかなり研究した成果なのだろう。何のモードで撮ろうか困ったときは、このオススメモードにしておいて
半押ししてギャメラ2からのオススメ結果を聞けばスマートに撮れるようになるかも!?


撮影サンプルとギャラリー


動作確認している時は簡単なものしか撮れないので、まずはいくつか。


ギャラリーでは、表示するコンテンツが複数選べるようになり、なおかつその設定が保存されるようになった。
初代ギャメラでは端末のコンテンツを選んでも、しばらくすると全てのコンテンツに戻っており、
表示させたくないオンラインストレージ上のコンテンツが表示されて煩わしかった。
これはありがたい。

今回、撮影サンプルはGalaxy Camera2、Galaxy Camera、Sony DSC-QX10で同じ風景を撮った。
ご覧いただき、見比べていただきたい。
2014撮影サンプル1(Galaxy Camera2)
2014撮影サンプル2(Galaxy Camera)
2014撮影サンプル3(DSC-QX10)
完全に同じ光景にはならなかったし、すべて自動モード(おまかせモードなど)で撮ったので撮影時のパラメータが結果として
異なるのは勘弁していただきたい。
撮った結果としては、なんとなくQX-10のほうがいいなと思うが、いかんせんQX-10はスマフォと連動するまでが非常にネックだ。
AndroidスマフォならNFCタッチで簡単に接続できるが、それでもQX-10と完全に連動し終わるまでに数秒を要する。
撮りたい!と思った時にはのがしてしまう。このような風景を撮るときにでさえその待ち時間が煩わしい。
その点、ギャメラ2は初代ギャメラよりも起動が早くなっており、より撮りたいときに素早く撮れるようになっている。

極大なバグ


最後に、非常に困るバグがあったので注意喚起も兼ねて紹介。回避方法はあるのでご安心を。
ギャメラ2を使ってしばらく放置する。もちろん画面が消灯し、さらに時間が経つと節電のためスリープモードになる。
それ自体はいいのだが、何かのタイミングで電源をつけると、なんと認証したはずのGoogleアカウントが消えているのだ!
撮影してGoogle+フォトにアップロードしようと、しばらく放置していたらまったくアップロードされていなかった。
気になって見てみると、Googleアカウントの設定が消えており、何も認証されていない状態だった。
アカウントの設定からも、ご丁寧にGoogleの設定だけが消えている。
その際、バックアップが行われていないのでしてくださいと通知が出てきた。設定が消えた時は毎回出ていたので、
もしかしたらと思い、端末のバックアップと復元の設定をオフにしてみた。

そしたら同じ状態を再現してもアカウントの設定が消えることはなくなった。
ちなみにシステムのアップデートは2回あったが、それらを経ても直った形跡がないので、この回避方法で
しばらく運用するしかない。
もしギャメラ2を買う人がいたら、この点にくれぐれも注意して使用していただきたい。


最後に


以上、ギャメラ2ことGalaxy Camera 2を見てきた。
初代ギャメラで享受していたAndroid入りのデジタルカメラとしての利便性はそのまま+さらに向上したのはもちろんのこと、
使いづらかった部分も解消されていて、かなりおすすめのカメラになった。

初代ギャメラのときも大手のレビューサイトで紹介されていたが、カメラとしての撮影の性能はSonyやCanonのものに比べると劣るらしい。
こればっかりは仕方ないが、普通に使う分にはまったく問題ないくらいの写真が撮れる。
カメラといえばその本来の性能がすべてではあるのだが、それを補って余りあるほどのカメラアプリの使い勝手の向上さ、
Samsungとして、カメラアプリの作り慣れもあいまって、使いやすさが目立ってきている。
カメラのプロの方々からすればそんなささいな点はポイっとされて見向きもされないかもしれないが、
我々一般の人からすれば、使い勝手の良さは極大なポイントだ。

それに初代ギャメラよりも起動時間(スリープからの復帰時間)が早まっている。ほんのわずかな時間差であるが
違和感を感じない程度には素早く起動できているので評価できる。

PanasonicもAndroid入りカメラを発売したが、日本では未発売、くわえてAndroid入り、という点もまだ作り慣れていないのだとすれば、
これまでAndroidスマフォでトップクラスのメーカーとして走り続けてきたSamsungに一日の長がある。
普通のスマフォからも、ギャメラ、ギャメラ2は光学ズームがある時点で、ものすごく有利に働く。
SonyのDSC-QXシリーズだって、レンズカメラとして異彩を放ってはいるが、光学ズームが使えるという点で
普通のスマフォよりも有利に使えるポイントは一緒だ。

これまでのGalaxyシリーズで培った基本の使い勝手、仕様が統一されてきた標準カメラアプリがフル動員されたギャメラ、ギャメラ2は
スマフォの使い勝手で優れたカメラメーカーのカメラに(それなりに)近い性能で撮影に使える。

手放しに評価できるわけではない。かなり気になるバグも確認できているし、そもそもMorelocale2が初期状態では
効かずに日本語化が(一般の人にとっては)簡単ではない時点で一般の人には勧めづらい。(英語でも気にしないよという人は別だが)

発売されてからだいぶ経つが、どうせなら日本でもきちんと発売して欲しかった。日本市場が視野に入っていれば
日本語も標準搭載されていただろうし、日本の多くの人の目に触れてもらえる。そうしていたら日本語化の問題も、もしかすると
バグの問題も早々に解決されていたかもしれない。

韓国メーカー製、Samsung製、普通のスマフォで十分だからいらねぇよと先入観を持って触れるのではなく、
きちんとそのモノを見て触って判断して、このGalaxy Camera2を使っていただきたい。

発売から少し経っているため、日本から買える経路が少ない。
海外携帯販売 STFかもしくは運が良ければAmazonくらいでしか買えない。
気になった方、欲しいという方はそれらの店で確認していただきたい。

ギャメラ2、最近の日本のコンデジでは失われつつある適度な大きさと持ちやすさも兼ね備える、普通に良いAndroid入りデジカメである。

4 件のコメント:

  1. 初めまして。
    Galaxy cameraの事でこの記事に飛んできました。
    私はカメラが好きと言うわけじゃなく、ド素人です。

    K ZOOMじゃなく、CAMERA 2にした理由ってあるんですか?
    見た目がカメラっぽいとか、性能があまり変わってないからコスパ的にとか
    あればご教示願いたいです。

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    1. はじめまして。
      私もカメラはそんなに詳しいわけではありませんが、Galaxy Camera2にした理由としては、
      初代機を持っていたことが大きいですね。
      K Zoomより光学ズームがあったはずので普通のデジカメと同じレベルで撮影に
      使える点も考慮しています。あとは形がカメラなので、カメラ用の市販のアクセサリーが
      使える点もあるかと。

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  2. ご返答ありがとうございます。
    参考にさせていただきます。

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  3. Nikon Coolpix S800c…

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