2015年5月15日金曜日

BlackBerry Q10LTEを買った!

久々の端末購入。ちょいとわけあって試してから少し経つけど、
今回買ったのは・・・



BlackBerry Q10LTE




である。


今回もすべての写真はGoogle+のアルバムにあります。

BlackBerry Q10LTE写真



経緯


自分はMilestone 2以来、物理キーボードがついてる端末の虜になってしまっていた。とはいえ数が出てないので
買ったのはMilestone 2, Droid 3, Droid 4, HTC Chacha, Xperia proの5機種だけだ。
それ以来気になる物理キーボード付き端末はAndroidでは出ておらず、非常に寂しかった。

そこで目を向けたのがAndroid以外のOSの機種である。ふと、BlackBerryが気になった。本当にたまたまなのであるが
ExpansysのBlackBerryのページを見ていて、だんだん興味が湧いていき、
物理キーボードがあるならAndroid以外でもいいか、という節操ない判断をした結果、買ってしまった。

価格は26000円近く。ロー~ミドルレンジなので最近のAndroid端末よりも安い。
しかし、結果としては価格以上に楽しめて安心できる端末だ。

本体・ケース


早速本体まわりから見ていこう。まずは梱包内容。


本体、説明書類、イヤホン、USBケーブル、そしてなんと日本対応のACアダプタも入っている。

本体はこうなっている。




正面:センサー類、3.7インチ画面、物理キーボード
左側面:上からmicroHDMI端子、microUSB端子
右側面:上から音量Up, 音声アシスタント起動、音量Down
上部:左からイヤホンジャック、電源ボタン
下部:スピーカー
背面:上からカメラ、カバー

カバーを開けるとこうなっている。

バッテリーは取り外し可能、SIMはmicroSIM、もちろんmicroSDカードも入る。

キーボード

期待の物理キーボードである。これなくしてBlackberryは語れない?かもしれない。キーはgから左とhから右で微妙に形が違う。
押し心地は問題なし。
AltやShiftキー(↑)x2、音声検索、記号ボタン(sym)もある。小さいながらも配置が押しやすく揃っている。
アルファベット以外の基本の記号や数字はAltを押しながらで入力できる。
少し触って慣れてくると、かなりイケる。すらすら入力できる。

合ってよかった物理キーボード!!バンザイ!!


端末比較


小さい機種ということで、同じような小さい機種同士で比較させてみた。


左からMotorola Flipout, Q10LTE, HTC ChaCha

ほぼ同じ大きさだ。

次はXperia pro, Q10LTE, そして大きい機種代表のXperia Z2

Z2はまあ論外として、Xperia proともだいたい同じ大きさだ。



初期設定~設定画面


諸事情あってレビュー用に撮る前に使い始めてしまったので部分的にしかないのでご了承下さい。

バッテリーを充電し、起動させた。

起動はAndroidより遅い。ただ普段使うとするとほとんど見ることがないかもしれない。
再起動時やバッテリーを切らした後の充電後の使用では少し待つことになる。

初期設定。

流れはほぼAndroidと同じだ。タッチや途中キーボードで入力する箇所があったりと、おなじ感覚で使えるのはうれしい。
困ることはほとんどないだろう。
もちろん、日本語対応だ。

ロック画面はこうなっている。

基本的には下から上にスワイプしてロックを解除する。メール等通知があればその旨アイコンと数値で表示されたりもする。
この画面からカメラを直接起動することもできる。

ホーム画面はこうなっている。

ホーム画面というべきなのかはわからないが、とにかくホーム画面である。
中心となるページには起動しているアプリがサムネイル形式で2列に並ぶ。このサムネイルは
アプリによってはWindowsPhoneのようなライブタイルよろしく、様々な情報を表示してくれる場合もある。
気になるアプリは常時起動しておくのがよいだろう。ちなみにアプリの並びは自由に変えられる。
長押しすれば移動可能だ。

右のページにはインストール済みアプリの一覧が並ぶ。このあたりはAndroidやiOSと同じだ。

初期状態では4ページある。

そして一番左には、BlackBerry Hubという、あらゆる通知、アカウント設定したメールや予定などを一手に引き受けて
表示してくれる統合的なアプリがある。

感覚的には、通知領域とメーラーがひとつになったようなものだ。
アプリのアップデート可否もここに掲載される。とにかくここさえ見れば大抵のことはわかるので、余計なアプリは
いらなくなる。それくらい地味に便利で、安心して使える。

Androidの通知領域、iOSの通知センターに相当するものも一応ある。

上部のステータスバーを引き下ろす動作も同じだ。
ここにはシステム系のボタンのみ存在する。ここには通知は載らないので、AndroidやiOSに慣れてる人は
ついつい引き下ろして見てしまいがちだ。(現に自分もそう)

設定画面はこうなっている。起動するにはアプリ一覧から選ぶか、通知領域(正式名称は不明)から設定を選ぶ。

ほとんどAndroidのそれと同じ並びだ。キャプションでその中の主な機能が記載されているのでさらにわかりやすい。
設定画面をちらちら眺めるのが好きという人?なら、数分眺めただけで違和感なく使えるようになるはず。

なお、今の画面から前の画面に戻るには、Q10LTEの場合、左下に戻るボタンが表示されるのでそれをタッチすればよい。
表示されない場合はそれ以上戻れないという意味なので慣れれば特に困らないだろう。

ちなみにホーム画面に戻るには、画面端、下中央あたりから大きく上に向かってスワイプする。
この動作、慣れないとアプリ操作中にうっかり発動してしまって編集内容がパーということもありうるので、
しっかり意識しておく必要がある。

言語やキーボード。

初期設定の段階で日本語にできるのですでに必要ないが、ここでもきちんと日本語周りを設定できることは
一度は確認しておきたいところ。

日本語と他の言語切り替えは、Altを押しながらEnterで行う。すると画面に切り替えメニューが表示される。

Altを押しながらEnter連続でも切り替えられるが、一度押してからEnterだけ離して、画面タッチしたほうが慣れないうちは
操作しやすくてよいかもしれない。

日本語変換について。
各種ブログではあまり良くないと言われていたが、自分はそうは感じなかった。オンライン辞書に対応しているのか、
「艦これ」や「艦娘」など、普通の人は使わなそうな言葉も出てくる。

確かに長音節の語は無理だったが、普通の人なら区切るであろう短さならほとんど一発変換できたので問題ないレベル。

ただ、候補の選択はAndroidなどのIMEアプリと異なるのか、選ぼうとしてSpaceを押すと確定してしまった。
候補を選ぶには画面をタッチして選ぶしかなさそう。

それから、Backspaceは、なんとローマ字の構成まで戻って消していくという挙動。
つまり・・・
アナコンダ

anakonda
anakond
anakon

と取り消されていく。

その他ブログで心配されているほど、日本語入力と変換は問題無いと自分は判断。


バージョン番号や端末情報等。


アプリマネージャーというものがある。Androidの設定画面のアプリのページと電池のページ等が合体して
もう+α機能が加わって高機能になったようなものだ。

これを常時起動してホーム画面に表示しておけば、残りバッテリー等の表示がされるようになるので非常に役に立つ。

アカウントはGoogleアカウントとOutlookを設定した。
どちらも問題なくセットアップ完了。以後、メールはBlackberry Hubで全部管理できるようになる。便利だ。



アプリ類


Androidアプリ

Q10LTEをネットで調べていた頃、BlackBerryでもAndroidアプリが動くというのが気になっていた。

Q10の初期状態でもすでにAmazonのアプリストアが入っており、Androidアプリがインストールできる状態だった。
Q10を起動してしばらくすると、OSのアップデートが来たので、念のためそれをしてからAndroidアプリを入れることにした。


入れたアプリは次のもの。
・OneDrive
・Yahoo!地図
・OneNote
・NewsQuical
・駅すぱぁと
・PicsArt
・ゲームアプリいくつか

BlackBerryでは、Androidのアプリは画面サイズを目的に応じて調整できる。
といっても現在の端末の縦横にフィットさせるとか、100%表示にするかなどその程度だ。

それによって正常に起動させられる状態を調べることができる。
Androidアプリが動く!とはいえ、すべてではないのは当然と思っておこう。

ゲームアプリは100%、つまり等倍表示のほうがいいと推奨されている。
自分が試したアプリの中では、OneDriveも最初だけは等倍表示のほうがよいと感じた。

というのも、最初のウィザードが、デフォルトのフィット表示だと画面端にあるであろうボタンが隠れてしまい
それ以上進めなくなってしまうのだ。

ゲーム系は大半が動かなかった。スペック的な問題かもしれないし、というよりもそもそもQ10の画面サイズと
解像度では高度なゲームをする気がしない。簡単なパズルゲームくらいならいいかもしれない。

地図アプリはプリインのものがあるだが、日本は非対応らしく、GPSもへんてこな精度なので実質使えない。
Googleマップが完全対応ならよかったのだが、そこは無理せず、似た感じで高機能なYahoo!地図を利用。
GPSは相変わらず精度がおかしいが、日本の地図はバッチリ表示され、スクロールもまったくではないが支障がない。
今後Blackberryで地図を使う場合はこの地図アプリを使おうかと思う。

メモ系はリマインダーというアプリと、Evernoteが入っているからいいといえばいいのだが、
一応OneNoteも入れておいた。だけど、BlackBerryネイティブ?なアプリのEvernoteほどの使い勝手は
期待できそうにない。

なお、Amazonのストアから入れたアプリも、BlackBerry Hubにアップデート通知が来る。

インストールする際は、Androidに似た感じで利用する権限などが確認メッセージとともに出てくる。

それから、インストールする際にそのアプリがマルウェアと認識された場合、通知が来て危険にさらされるのを防いでくれるらしい。
これが発動する局面に陥ることはめったにないと思うが、セキュリティ面はきちんと整っているようだ。

BlackBerryのアプリ


ファイルマネージャーがある。

Connect to ***(OneDriveやDropboxなど)というプラグイン的なアプリを入れると、ファイルマネージャーでそれらのオンラインストレージと
接続して利用できるようになる。これさえあれば個別にオンラインストレージのアプリは使わなくても済むようにできている。

リマインダーアプリは、リマインダーとメモが一緒になったつくりだ。

最初はリマインダーにメモがついているなんて思いもしなかったので、とっさにメモを取りたいときどうしようか困ってしまった。
一安心である。

BlackBerry専用のアプリは、BlackBerry Worldというストア的なアプリから入れられる。

利用するにはBlackBerryのアカウントの作成が必要となる。一応作っておいた。


カメラ。
横持ちとか持ち変えることなく、向きはそのままで使用できる。

サイズは1:1~16:9と切り替えられる。動画は720p, 1080p, 720p(60fps)の3つから選択可能。
その他対未シフトやバースト(連続撮影)、パノラマも撮れる。
必要そうなものはひと通り揃っている感じだ。

写真を2つほど。
屋外(ひこにゃん)と屋内(ねんどろいど鈴谷)


画像アプリ。いわゆるアルバムとかフォトだ。


写真では、Androidではおなじみの共有ができる。このあたりはBlackBerryもiOSもAndroidをパクり参考にして
便利な機能を実装してくれている。

というか、作りもなにもかもAndroidのソレといったほうがいいかもしれない。
つまり、Androidユーザーは違和感なく使えるようになっているのだ。

検索アシスタント・音声検索

アプリ上の表記は日本語になっているが、英語でしゃべりかけないと反応してくれない。残念。

その他


BlackBerryをPCにつなぐと、BlackBerry BlendというPCソフトが合わせてインストールされる。
それを通してBlackBerry端末の主要アプリがPC上で見られる。

もちろんBlackBerry Hubもあり、普通のメールソフト感覚で利用でき、メールの作成もできる。
それからファイルマネージャーも利用できるので、そのまま内蔵ストレージやSDカード内部、はては各種オンラインストレージも
BlackBerry Blendごしに見ることができる。PCへの保存も可能だ。

いつ頃のBlackBerryからあったのかわからないが、ここまでしっかり整っていて使えるソフトが付属しているのはあなどれない。


それから通信周り。
LTEと冠がついているように、LTEも使えるはずなのだが、どうやらみおふぉん(ドコモのエリア)だと、一部の地域でしかLTEは
掴まないらしい。現に地元や会社の近くではつかまなかった。
なので3Gオンリーだが、まあ基本的には問題なく使える。


バッテリーの保ち。
すでに2週間以上使っているとは思うが、実際使った感じでは、ほぼ2日保つ。同期周りがAndroidより少ないのか効率良いのかわからないが、
ヘタなAndroid端末よりかは若干持ちがよい。
このあたりは持ち主の使い方にもよるだろうが・・・

終わりに


物理キーボード欲しさに手にした初のBlackBerry端末、Q10LTEを見てきた。物理キーボードはこの小ささにあった使いやすさを実現しており、
結構使いやすい。半端に記号とアルファベットがそのまま使えるわけではなく、記号のほとんどはAltを押しながらでないと
入力できないとわりきっているため、ある意味安心して文章を入力し、記号や数字をAltを押しながら入力できる。

ホーム画面やアプリまわりは、もはやAndroidと変わらない。おそらくは最近のOSのバージョンからなったのだと思われるが、
スムーズにAndroid端末から持ち替えて利用できるので嬉しいところ。
GoogleサービスはメールやカレンダーなどはOSにアカウント設定すれば使えるので、基本的には問題ない。
専用アプリはAndroidアプリを入れてもどうやら厳しそうなので、メールとカレンダー以外はブラウザ利用になってしまうが、
それほど頻度がないという人であれば、AndroidではなくBlackBerry Q10LTEを・・・という選択肢も十分ありうる。

ホームに戻る操作や一部操作が独特なので最初は慣れる必要があるが、問題ないだろう。
アプリもAndroidアプリが(完全ではないにしろ)使えるという保険のような安心感が得られるのもありがたい。

物理キーボードのある端末が欲しい、安くて小さいけどそれなりに性能良い機種が使いたい、という方々には
このBlackBerry Q10LTE、意外や意外にオススメできる端末である。


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