2015年12月12日土曜日

BlackBerry Privを買った!

ものすごく久々の更新です。
これまでの間、実は端末かなり買っていますがいろいろあったもので更新できず。それらはそのうち・・・
久々の更新は・・・




BlackBerry Priv



です。
名前からわかるようにBlackBerryですが、なんとこれは、中身はAndroidという知らない人からすれば?な端末。
でもなかなかよい端末なのです。


すべての写真はいつもどおりGoogleフォトにあります。
BlackBerry Priv写真



経緯


 自分はこれまで何気なく興味を持って買ったBlackBerry Q10を皮切りに、なんとClassic、passportと連続でBlackBerry機を
買ってしまっていた。使い始めればなかなかどうして、使いやすいOSと端末なので気に入っていた。
考えられた操作性、AndroidやiOSなんか比じゃないくらいのバッテリー保ちの良さ、あらゆる通知を集めてくれるHubアプリ。
はっきりいってBlackBerryにぞっこんである。
そんなBlackBerry、シェアも低下しまくり、売れ行きも危なくかなり危機的な状況。そんな中起死回生の一手で
大きな転換をしてまで出したのが、このBlackBerry Privなのである。
Androidになって登場して一抹の不安を感じるがこれは買わざるをえないということで、公式に登録して待ってみたりしたが
Expansysにてたまたま1個入荷のタイミングがあったので即購入、である。
102 935円だった。Galaxy S6 Edgeと同程度の値段だ。


本体・ケース


 早速本体周りから見ていこう。まず梱包内容から。

本体、USBケーブル、電源アダプタ、イヤホン、説明書、SIMスロットのピンと、このあたりは一般的な構成だ。

本体はこうなっている


正面:センサー類、5.4インチ画面
左側面:電源ボタン
右側面:上から音量Up, 音声周りメニュー表示、音量Down
上部:SIMスロット、SDカードスロット
下部:microUSB端子、イヤホンジャック
背面:上からカメラ、カバー

である。
背面はマット調で、実際触ると滑りづらい印象で、手に馴染む感じがした。
ただ、なんかところどころペコペコする。隙間がある?個体差かもしれないが、なんか作りが甘そうで不安な点も。

あれ?物理キーボードは?と思われた方、全くなんの問題もございません。

このとおり、正面の画面を上にスライドさせると登場します。
このあたり、かつて物理キーボード搭載で有名?だったMotorolaの伝説の機種たちを思い出す。古き良き時代。
でも巨大化している昨今では、実はこのての物理キーボードがあったほうが良いのではないかと思える。
キーボードはBlackBerry Classicと似た構成。しかし違いは、classicがやや固めのボタンで特徴ある凹凸の向きも
分かりやすかったのに対し、Privは柔らかい。そして凹凸がわかりづらい。そして押しづらいので誤入力が起きやすい。これはややマイナス面が強い。

ただこのキーボード、スクロール可能な画面ではなぞると上下左右にスクロールできるようになっている。
このあたりはBlackBerry passportの特徴を受け継いでいて、なかなかに使いやすい。
しかも慣性のついたスクロールで、スピードによっては自動スクロールとしても使える。

そしてGalaxy S6 Edgeにつづいて、なんと両脇が湾曲している。これ流行りなの?

あまり使いやすい印象をうけないこれだが、Privのほうはキーボードのある本体側の厚みがあるため、手に持った時に
意外と指の付け根が湾曲部分に当たらない。
というより、S6 Egdeよりも、湾曲部分の液晶画面の領域が少ないのだ。ほんのわずかな差だけど意外とこれはポイント。
湾曲ディスプレイといっておきながら、実際はベゼルのほうが占めていて誤操作を防げるようにしつつも斜めになったベゼルにより
手の持った時の馴染みをスムーズにしてくれている。
ただ、そもそも本体がでかい!ので、今までの端末のようにガッツリ片手で握ることは厳しい。
ささやかなポイントとして作ってくれたのだろうが、少なくとも自分はその有り難みを享受できないのがかなしい。
欧米の人や手の大きい人ならば、きっとそのうち気づくかもしれない、地味だけど効くポイント。


端末比較


おなじみの端末比較もいってみよう。これをしないといけまい。BlackBerry姉妹登場!

左からQ10, Classic, Priv, passport。縦はPrivのほうが大きく、横幅はpassportのほうがある。いずれも本体上部に
輝く「BlackBerry」の文字が渋くてかっこいい。たまらない。


最近の機種同士。Galaxy S6 Egde, Priv, Nexus 5x。

Nexus 5xと高さはほぼ同じだが、横幅はPrivのほうがある。
ただ湾曲のおかげでNexus5xよりかは持ちやすい。


起動~初期設定、基本画面


 起動しよう。

ロゴは黒地に輝く白のBlackBerryの文字。しばらくすると初期設定の画面が始まるので従っていく。

今回、自分はタップ&ゴーという機能で、Nexus 5xの環境をしょっぱなで移行してしまったため、初期状態がやや
わかりづらくなってしまった。失敗と思った。ただ、PrivにもNFCはあるし、最新機能を使って端末の環境を
移行できるようになっているのは、Privはポイントを押さえていて素晴らしい。

ホームスクリーン・アプリ一覧、アプリ履歴

全部で3面で固定。BlackBerry Launcherなるものだ。

初期位置は指定できず、必ず左端がホームスクリーンの初期位置となる。画面自体の移動は可能だ。
設定は長押しすると出てくる。このあたりは他のホームアプリと同じだ。

アプリ一覧、いわゆるドロワーは上下にスクロールするタイプ。ページではない。

ウィジェットはタイル風にプレビューして選べる。そしてショートカットが独立したタブで用意されており、
ひと目でわかりやすく選べるようになっている。ドロワーボタンをタッチしたら目に入ってくるので、それとなく気づきやすい。

アプリ履歴は、これはかなりポイント!

なんとタイル状になっているのだ。このあたりはBlackBerryネイティブなOSの特徴をうまく引き継いでいる。
最後に閉じた時の画面のプレビューが乗っていて、視認性が高く使いやすい。
これ、他のホームスクリーンのアプリでも採用してほしい。
もちろん左右にフリックしてアプリを完全に閉じることも可能だ。


設定画面


設定画面はAndroidとして共通化が図られているので大して変化はない。


ディスプレイ。

湾曲部分にバッテリー表示をするとか、生産性タブというものがある。
バッテリー表示は普段の画面というわけではなく、充電時などに表示されるものだ。画面端に色がついてメーターのようになる。
生産性タブというのは画面端に細いボタン状のものを表示し、そこをスワイプするとどんな画面であっても
すぐにいろんな情報が閲覧できるもの。これはのちほど説明する。

スワイプのショートカット。

ホームボタンをスワイプすると、通常ならばGoogleなどの検索機能を利用することになるが、Privの場合はそれを
固定にすることなく、スワイプする方向によって3つまで機能を割り当てることができる。


ストレージ周り。

タップ&ゴーで移行し始めたため、慌てて撮影。
おそらく空き容量は23GBあったかもしれない。普通に考えると十分すぎる容量だ。

なお、SDカードは、自分はMicroSDXCの64GBを合わせて買ったのでそれを使おうと思い入れた。

すると「Microsoft exFAT for BlackBerry」なるアプリ(Windowsでいうドライバ的なもの)を入れるよう指示を受けた。
これを入れないとフルの性能は発揮できないらしい。特に問題ないのでサクッと入れて、今も64GBを合わせて使えている。

言語と入力

最初から入っているのはBlackBerryキーボード。もちろん物理キーボードに最適化されたものだ。
だが、肝心の我々日本語が使えないので、Google日本語入力で置き換える。そのせいでキーボードの良き機能が
一部使えなくなるのだが、これは仕方がない。
そのうち気が向けばPrivなどの物理キーボード向けに特化した日本語入力のアプリを作ってみたいものである。

バージョン番号。

Androidは5.1.1である。きっとそのうち6.xになることだろう。アップデートは今のところ来ていない。


アプリ類


BlackBerry DTEK

Privが誇る特徴として、他のAndroid端末よりセキュリティを強化したという謳い文句がある。それを発揮する一つがこのアプリである。
様々な点で、今現在セキュリティがどれだけの精度なのかをチェックしてくれる。一番最初にやっておけば十分だろう。後からでも
いくらでも変更可能だ。


生産性タブ



湾曲部分に細いボタンが表示された時に使える機能だ。S6 Edgeにも似たものがあるが、こちらのほうが実用性は高い。
このあと紹介するBlackBerry Hubと連動し、メール・スケジュール・タスク・連絡先をどんな画面にいてもここから開いて
チェックできる。
表示されるのは最初の数件なので、改めてHubのアプリに切り替えて引き続き閲覧することも可能だ。
画面が巨大化して操作しにくくなった分、こうして対応策を用意してくれているのはありがたい。
なおこのタブ、表示する高さを変えたり、湾曲部分の左右どちらかに切り替えることも可能なので、左利きの人でも
自分に合わせて使うことが可能だ。
ここからメール・予定入力、タスクが入れられるのは地味に便利で助かる。


BlackBerry Hub

オリジナルのBlackBerryを使ったことがある人ならこの便利さはほしいところ。Privでも当然存在する。
最初に使いたいアカウントを入れてセットアップする。

最初の紹介が終わるとHubの画面がお披露目だ。
左からスワイプするとアカウントの切り替えメニューが出てくる。このあたりの操作性はオリジナルの方を忠実に再現、
かつAndroidのマテリアルデザインをうまく使っているようで特に違和感なく使えるだろう。
ただ、Gmailはこの端末自体にセットアップしていてもここで改めてパスワードや二段階認証の手はずを踏まないといけない。
このあたり、どうせなら端末にセットアップしたアカウントは無条件で表示して使えるようにしてほしかったところ。

Gmail、その他メールのほか、TwitterなどのSNSにも対応している。
その手のアプリでアカウントをセットアップすると、Hubの方でそれを検知してHubでその通知を受けられるようにするか
尋ねられるので、使いたければその通知を確認してHub側のセットアップを続ければよい。
自分はGMail2つ、outlook.com1つ、Twitter1つをセットアップした。

なお、色分けの設定もできるので、いくつかアカウントを入れたら最初にやっておこう。

オリジナルのHubでは画面左から右にスワイプすると前の画面に戻れたが、Android版はそれができない。
ただでさえでかい端末で、片手では戻るボタンすら押しづらくなってるのに、この機能がないのは個人的には痛い。
それから選択モードボタンがなくなったのも気になる。これは長押しでできるのでいいといえばいいのだが、
オリジナルのほうは選択モードにすると、左に既読用のボタン、右にゴミ箱と、一目でわかるボタンが用意されて
スワイプなどのうっかりすると間違えやすい操作をすることなくタッチするだけで確実にできたので、その点もちょっと気になった。
とはいえこれはAndroidの作法に従っているので、慣れの問題でもある。

カメラ&アルバム

カメラは右側にシャッターとモード切替、左に一般的なオプションが並ぶ画面だ。


設定はこれだけ。結構少ない。
標準で連射になっているのか、シャッターボタンを押してるとシャッター音がめっちゃ小さいかならずに勝手に撮影されてる。
よくあるシャッターボタンを押したまま、撮りたいタイミングで離して撮影、ということはできない。
ちなみに連射モードは解除不可のようだ。

それからアルバムは・・・ない!
BlackBerry専用のアルバムアプリなどあればよかったのだが・・・。というわけで標準で入ってるGoogleフォトアプリか、
自分の好きなギャラリーアプリを使おう。

撮影サンプルはこちら。

今回の被写体はミクさんではなく、仮面ライダー電王vsブレイドです。


メモ

メモアプリは申し訳程度に存在する。タスクアプリとは別々になっている。
BoxやBlackBerry Hubのアカウントとも連動しているのでこのあたりは好き好きに使おう。

ベンチマーク


ベンチマークはVellamoにて。



ざっと見ていただければと。


その他


その他雑多な点。

通信はもはや何も問題無いだろう。
ドコモ系のMVNOならAPIも最初から有名ドコロは揃っているのですぐに使える。

セキュリティ。
画面ロックの解除方法に、画像というものがある。Windowsのように好きな場所をタッチしていく・・・ではなく、
あらかじめ決めた数字を画像の好きな位置にドラッグして位置決定する。

解除するときは画面に現れたグリッド状の数字から自分が決めた数字を見つけ出し、それをドラッグして
決めた位置にドラッグする。そうすると解除される。
ただしこの解除方法、結構位置がシビアでわずかでもずれると解除されない。

そしてPrivでは、10回解除を間違えると端末が全クリアリセットされるというとんでもない最強防衛手段が標準でONになっている。
なくさない自信がある人で一応ロックかけておきたいという人は、なるべくこの「自動的に消去」オプションは
外しておこう。

文字入力
これはPrivでは一番気になるところだろう。物理キーボードの性能は、ぶっちゃけあまり良くない。思ったほどよくない。
Classicの半分以下の出来。初めてAndroidに挑戦したとはいえ、せめてキーボードの出来はそのまま踏襲してほしかったところ。
押した感触が柔らかいので、ちゃんと入力したつもりでも、入力できていない場合が多々ある。
それが記号や数字では顕著だ。これらはAltキーを押しながらでないと入力できない。

例えばパスワードを入れようとして普段通りに押してると、ちゃんと入力したつもりでもエラーとなる場合があった。
見えないので余計にわからないのだ。仕方なくスクリーンキーボードを使って入力するという本末転倒なことをするはめになる。

せっかく久々の物理キーボード搭載機なだけに、ものすっごく惜しいのだ!!

ただ前述したとおり、それ以外の操作性、スクロール可能な画面でキーボードを撫でるとその方向にスクロールするのは良い。
スピードによってはほぼ自動スクロールになったり、一気に画面上・下に移動したい場合には間違いなく使える。


電池
これもオリジナルのBlackBerryからは大幅に劣る点。

BatteryMixで計測。まるまる2日だ。初回なのでいろいろ使いまくってこれだ。ただバッテリーは何回か枯渇させて
フル充電すればこなれてくるはずなのでこれからに期待といったところ。

けれど、オリジナルのBlackBerryでは平気で3~4日保ってたから、なんとなく残念な感じ。こっちはバッテリー容量増えてるのに、
Privより少ないclassicたちのほうが保ちがよい。
これは単にAndroidとBlackBerryの設計の違いによるものだろうが。

そういった点ではAndroidは残念、BlackBerryはスペック高いのにシェアが残念だ。


まとめ


届いたのは12/10くらい。それからまる2日間使ってみて、そしてブログにまとめた。会社に持って行って通勤帰宅時に使ったりと
いろいろやってみて気づいたのは、BlackBerryの腹違いの子(端末)ではあるが、ポイントは押さえて使いやすいさは
それなりにあるという点。

オリジナルのBlackBerryでも最近ではAndroidアプリが使えていたが、やはりネイティブなAndroidには敵わない。その点でPrivは
大きなメリットを得たといえるだろう。ただその代わりに失ったものが多々あるのも間違いない。

かなりよいポイントは抑えているとはいえ・・・
・Hubはオリジナルより簡素化
・キーボードは柔らかくなって誤入力感アップ
・間でアカウントの連携がまだ上手く取れていない感じのする標準のアプリ類
・なんでないのかギャラリーアプリ

など期待していただけに残念な点も。
あとこれはいえる。

・いくらなんでもデカすぎ!意味なく湾曲ディスプレイにしないで!

Androidとの初めての合いの子なんだから、湾曲はやめて無難な作りにして欲しかった。あと5.4インチ(本体はもっとでかい)の大サイズはもはや片手では無理。物理キーボードがついてるからそもそも片手操作は考慮してないといえばそれまでだが、
それでもclassicなどは片手でも普通に操作できるおさまりのよい端末だった。
そろそろ端末の拡大競争に反旗を翻しておさまりのよい小型で操作性のよい、高性能端末を作ってくれてもよいと思う。

自分にしては不満を結構挙げたが、Privの生産性タブや物理キーボードはそれなりに好きなのは間違いない。湾曲ディスプレイも
否定的ではあるがめちゃくちゃ嫌というわけではない。S6 Edgeほど画面は湾曲に入っておらず誤タッチも少ないだろうし、
湾曲嫌いな人も少し我慢すれば問題ないはず。

自分はEvernoteで最近小説を書いてるので、いつでもスムーズに使える物理キーボード付き端末はほしかったし、
今まではBlackBerry classicとAndroid端末サブ機を持っていたのがPriv一台(とメイン端末)の2台で済むようになるのは
非常に大きいメリットなのだ。

オリジナルのBlackBerryを知らないで初めてこれを買う人は・・・日本で代理店販売始まって人目につくようになれば
評価も出そろうだろうが、まぁキャリアから出ている最新機種と簡単に比較してもらう程度でいいと思う。
その方々に物理キーボードの良さを知ってもらうところまで状況が良くなればいいと期待している。

これでBlackBerryが復活できる?かと聞かれると困ってしまうところ。
これで10万円超えでシェア回復経営回復はちょっと・・・。せめてミドルスペックでclassic並のサイズで、
値段もclassic並だったら、評価も売上もとんでもなく変わっていただろうと想像。
初めてのAndroidだから、張り切り過ぎちゃって空回りした感は否めない。
次(あるかわからんけど)の世代の機種では、欲張りすぎず、classicやpassport並の性能で小型化を図って出してくれることを
期待しつつ、Privはこれはこれで楽しんで使おうと思う。

オススメは諸手を挙げてはできないけど、、もし日本で発売されたらキャリアや販売店等の割り引きを考慮したうえで
自分なりの評価をした上で購入を検討されることをおすすめする。

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