無料で15GB、友達紹介で5GBずつもらえるというサービスだ。
自分も例に漏れず、公開当時早い段階で登録した。(ただし紹介なし)
自分の場合はTwitterへの投稿で2GBもらい、合計17GBで使っている。
後発のためいろいろ頑張って実装されているようで、その中で自分がCopyを気に入っているポイントとして、
Linux版のクライアントツールが充実しているという点だ。
同期ツールはGUI付きでWin版とほぼ遜色なく使える。(ただし英語だが)
同期も割と速く、通知付きで状況を教えてくれる。
もちろん同期するフォルダの選択も揃っている。
それだけだと数多くあるクラウドストレージサービスと変わらないと思うかもしれない。
自分が注目したのは次の点である。
コマンドラインツールが使える
話題が旬だった頃から外れているので何をいまさらと思うかもしれないが、もしかしたらCopyの利点に
気づいていない方もいらっしゃるかもしれないので、復習がてら紹介しておきたい。
導入
Linux版のクライアントツールは次のもので構成されている。
- CopyAgent
- CopyConsole
- CopyCmd
CopyAgentはGUI付きの管理ツールで、Win版でインストールすると出てくるあのウィンドウや
デーモン(サービス)の登録などもまとめて行ってくれる。
CopyConsoleは端末上で動作する、CLIなツールだ。
CopyCmdはCopyのサーバとの連携と操作を行う同じくCLIなツールである。
Copyは標準でも容量が多いので1アカウントあれば十分だが、それを複数アカウント所有して
使ったらさらに便利だと思う。
しかしGUIの同期ツールだとわざわざログアウトしないと複数アカウントは使えない。
そこで、活躍するのが、CLIなツールのCopyConsoleとCopyCmdである。
これらを使えば、OSでログイン中のユーザーに対してCopyのアカウントと同期を複数同時に扱えるのだ。
手順
※前提:Linux環境でのみ有効です1, まずもっているメールアドレスでCopyを複数アカウント取得しておく。
もしよければ私のCopyアカウントの紹介リンクがありますのでまだお持ちでない方は登録いかがですか?
2, Copyのサイトからクライアントツールをダウンロードする
3, 適当な場所に解凍する
4, Terminalを複数開き、解凍したフォルダに移動する
5, 各アカウントに対して次のコマンドを実行する
./CopyConsole -username=[登録したメールアドレス] -password=[パスワード] -root=[同期ファイルを置きたいローカルのフォルダ]
これをTerminal上からすると指定したユーザーでログイン認証後、同期が始まり、待機状態になる。
※もう一つ立ち上げていたTerminalを使い、別のアカウントで同様のコマンドを実行する。
※なお、起動したあとはそのままにしておくこと。Enterを押すとプロセスを殺してしまい終了する。
デーモンにして起動してもいいかもしれない。(-daemon オプション)
※詳細なオプションは各コマンドに -help オプションを付けて実行すること。
これで終わり。
6, 確認として、CopyCmdで次のコマンドを実行してファイル一覧を取得する。
./CopyCmd Cloud -username=[登録したメールアドレス] -password=[パスワード] list /
これで指定したアカウントのCopyのフォルダ一覧を取得・表示できる。
これが確認できれば、あとはCopyConsoleを起動したTerminalを放っておき、
好きなアカウントの好きな同期フォルダにファイルを突っ込んでいけばよい。
※いずれも-username, -password オプションは必須。-usernameだけだとエラーになる。
終わりに
Copyでは複数アカウントを同時に使ってファイルやフォルダの同期を行うことができる。
Linuxマシンを持っている、あるいは自作マシンを安く構築して用意し、かつCopyのアカウントを複数取れば、
簡単にファイルサーバを作ることができる。15GB*n個分のバックアップ付きだ。
自分の場合は自宅サーバとしてUbuntuのマシンが常時稼動しているので、そこに設定して
22GB+20GBを活用しようと思っている。
つい最近、メインのWin7PCが障害起こして起動しなくなった&一部ファイルが壊れて取り出せなくなったのを
きっかけに、きちんとクラウドストレージを活用しようと考え始めた。
もっときちんと使うために、Copyは有料プランへアップグレードも考えている。
コマンドラインツールということでごく一般の方々にはいまいち利点が見いだせないかもしれない。
今回紹介したテクニックは、同一のクラウドストレージサービス(Copy)の複数アカウントを
同一の同期ツールで同時に扱うことで、見かけ上ストレージの容量を何倍にも活用するものである。
一般的なクラウドストレージの同期ツールではわざわざログイン・ログアウトしないと
いけないのが、このCopyのコマンドラインツールだとひと味ちがう使い方が見いだせる。
アカウント持ってるけどいまいちちゃんと使ってなかったという人は、
ぜひ試してみるとよいだろう。
マジで、バックアップは二重三重に取りましょうね、マジで
(先週半分以上PCの不意なトラブルで時間を費やしたので・・・)
便利なものをご紹介してくださってありがとうございます。
返信削除紹介リンクのところですが、aタグの中身が空になっていてソースを見ないとリンクを辿れなくなっているようですよ。
ご指摘ありがとうございます!
削除紹介するつもりがまったくできていなかったんですね・・・