最近日本国内でもAUから登場したアレと同じコンセプトのヤツである。
それは・・・
Galaxy Round
である。
曲がっているのは性格ではなく、端末自体が曲がっているちょっと変わった端末だ。
それだけに曲がっていることにどんなメリット・デメリットがあるのか気になるところであろう。
アルバムとすべての写真・動画はGoogle+のこちらのアルバムにあります。
Galaxy Round写真
また、起動~各種操作~電源オフまでの一連の流れを動画にしています。
操作動画
経緯
もともと曲面ディスプレイの端末は去年からなんとなく欲しかったのだが、購入には至らなかった。
そこにLGのG Flexが国内販売、AUから登場すると決まった。さっそくヨドバシカメラに見に行って
触ってみたものの、6インチの大きさとなんかぱっとしない触り心地で、少し期待ハズレと感じてしまった。
であれば、同じく曲がっている端末のGalaxy Roundは本当はどうなんだろう?と思い始めた。
ようやく購入したいと思える気持ちになり、購入するのはいいのだが、これ、韓国国内でしか販売されていない。
SIMフリーであるけれども、購入する方法がないのだ。
と思ってebayで検索してみたところ、なんとイギリスの携帯電話ショップが通販で対応しているではないか。
さっそく購入。しめて523.10ポンド、1/22時点の日本円にして9万円になった。
ケースと本体
さっそくいつもの手順で見ていこう。まずはケースと本体・付属品から。
なんと、バッテリーが2個付き、そして専用充電器もついているではないか!
そうそう、こういう絶妙な配慮が嬉しいんだ。最近ではバッテリー内蔵型の端末が多い中、バッテリー取り外し可の端末は
この手のサービス付きで端末を販売できるし、ユーザーは「お、これなら電池切れも大丈夫だな」と思って
まずは先制パンチで高評価を与えられる。この手の細かい配慮ができるメーカーは数少ない。
あとはUSBケーブルなのだが、これ、形が特殊。あとで本体でも紹介するが、microUSB端子の他になにかついているのだ。
・・・こういう余計なことしてくれるのはちょっと評価しがたい。
さて、本体を見よう。
上部・・・左から、おそらくマイク穴、赤外線ポートらしき物、イヤホンジャック
左側面・・・上から、音量ボタン
正面・・・左上から、各種センサー、フロントカメラ、画面、ボタン(メニュー・ホーム・戻る)
右側面・・・上から、電源ボタン
下部・・・左から、マイク穴、microUSB端子
背面・・・上から、バックカメラ、フラッシュ、SAMSUNG文字より少し上辺りにNFC部
背面はGalaxy Note3から採用された、擬似的な革仕様になっており、手触りがよく、曲面ディスプレイの
GRoundにかなり合っている感じだ。
裏蓋を開けた。
バッテリーも曲がっているわけではなく、まっすぐ。しかし細長い。
microSIMとmicroSDカードはバッテリー端子部のそばに挿入するようになっている。
それはそれでいいのだが、SIMを指してみて問題が。
SIMがものすごく取り出しづらい!
microSDも指してしまうと、SIMカードで見えている部分がほとんどなくなり、指でひっかけて取ろうにも
ひっかける部分がない。なのでセロハンテープをわずかに見えている部分にはりつけ、そしてひっぱる。
そうするとなんとか取り出せる。これは安易にSIM交換して・・・とはしたくなくなるなぁ。
ただ物理的に制約がかかってしまうNexus5のピン穴に比べたらまだなんとかなるレベル。
それからUSB端子。これは拡大すると上記のとおりで、ケーブルはこうなっている。
隣り合っている謎の端子がなんなのかわからないが、普通のmicroUSBケーブルも挿して使えるので
問題ないだろう。
端末比較
さて、お次は端末比較行ってみよう。
まずはXperia Z, Galaxy Round, Nexus5だ。
次に本命のXperia Z Ultra, Galaxy Round, Galaxy Note2。
他、Google+アルバムではさらに2パターンの比較の写真を載せているので、気になる方はそちらもみていただきたい。
次に厚みの比較。これは曲がっている端末、Galaxy Roundならではだろう。
ここではほぼ同じ大きさの端末、Galaxy Note2と比較した。
あとで紹介するが、GRound、端末の端を押さえつけるようにすると当然、片方が浮き上がるのだが、
それによって特定の情報を表示することができる。
電源ボタンを押さなくても、端末を傾けている間だけ画面がついて必要な情報だけが表示される。
これはY軸で曲がっているGRoundだからこそ、ささやかだけれども自然な操作で行える機能だろう。
ただ、(X軸で)曲がっているG Flexもこの手の操作はできると思う。
(余談:この操作を何度かしていたら、なぜか端末が再起動してしまった。やりすぎ禁物か?)
起動~各種設定
さて、SIMカードを入れたら電源つけて中身を確認していこう。
起動すると簡単なスプラッシュスクリーンが出て、すぐにロック画面に切り替わる。
初期設定画面は出てこず、ロック画面からホーム画面へと移り変わる。ただ最初の各部位の操作で
簡単なポップアップは出る。
起動直後のホーム画面は全部で5面。
置かれているアプリ・ウィジェットは少ない。これはポイント高い。
ホーム画面は他にもかんたんモードヤTモードなる3つのモードを切り替えることができる。
このあたりはGalaxy Note2でもあったので、特に気にするところではないだろう。
次はアプリ一覧。
全部で2面。Google製やSamsung製アプリはフォルダに入っている。そして2面目、ハングルだらけ・・・
これは正直きっつい。消せるかどうかと思ってメニューボタンを押したところ、こんなものが。
ちゃんとアプリのアンインストール・無効化があるではないか。
しかしだいたいプリインアプリというのはドコモ・AUのクソアプリの例もあって消せない・無効化できない場合が多い。
とはいえついこの前韓国ではキャリアから発売される端末はプリインアプリであってもアンインストールさせられるようにと
取り決めができたそう。
それが予見されていたのかどうかわからないけれど、おそらくキャリア製アプリと思われる
たくさんのアプリもこの通り、無効化対象だ。
チェックボックスをひたすらつけていくと・・・
このとおり、確認メッセージのあと、スッキリと無効化・非表示完了。
設定のアプリケーション管理を見ると、ハングルのアプリは全て、「利用できません」タブに
行っていて、無効化されていることがわかる。
次に設定画面を見ていこう。最近のGalaxyシリーズでは設定画面が大きく4つのタブに分けられ、
それぞれに今まで一つのリストで見られた設定が込められている。
慣れないと、わかりづらい。
なお、最初は英語状態だ。
なので言語と入力から日本語化をする。
無事に日本語化完了!
さて、日本語状態に設定はこうなっている。
設定タブ
デバイスタブ
コントロールタブ
一般タブ
ただし日本語にならない設定も少し残る。
各設定を見ていく。全ては紹介しきれないので、ここでは特徴的と思われる部分をメインに紹介。
まずはディスプレイ。Galaxyシリーズではすでにおなじみのマルチウィンドウモードの設定もある。
LEDインジケーターやロック画面。
ロック画面ではGalaxyシリーズで特徴的な、ロック解除エフェクトに波紋のほか、なんと陽光エフェクトが加わった。
「シャッキーン」という音とともにロック解除できる。ただ、波紋よりうるさめなのであまり出番はないかも。
その他、ウェイクアップコマンドを登録できるのもすでにお馴染みだ。
これは、ロック画面で何かしゃべると、特定の機能が呼び出せるものだ。あとで詳しく紹介する。
フォントも簡単に変更できる。かつてはrootを取ってフォントを日本の漢字になるよう変えて・・・としたものだ。
通知パネルのトグルスイッチや、ホーム画面モードなど。
このあたりは、最近では日本のメーカー製端末でも普通に搭載されているのをよく見かける。
ホーム画面は切り替えには一昔前はアプリの管理からデフォルト解除せねばならず、
そのために専用アプリを入れて切り替えていたものだが、こうして各メーカー標準で搭載していると便利だ。
しかしながら、あとから入れたホーム画面アプリもここに並ぶとは限らない。
ストレージ。
安心と信頼?の32GB搭載だ。内蔵ストレージでこれは嬉しい。
KitKatからは外部ストレージとしてSDカードの書き込みが不可になるかも!?と一部で話題になっているなど、
今後Androidの利点の一つたる外部ストレージの扱いがなくなり、Android大丈夫か?と心配になるが、
おそらくそうなっても、メーカー独自でSDカードを使えるように施してくれるところもきっとあるだろう。
そうなったとき、SDカードを今までどおりちゃんと読み書き対応してくれたメーカーをユーザーは
多大に評価することになると考えられる。
物理的に自分たちで保護・保管しておける保存媒体は、Googleが考えている以上にユーザーに安心感と
ささやかな便利さを与えていることをきちんと認識しておくべきだろう。
最後にバージョン等。
ジェスチャーやモーションはのちほど紹介する。
通信
Galaxy RoundはLTE対応端末である。ただし、LTE-Aという、韓国で普及しているバンドだ。
それを前提において、例によってドコモ、OCN、b-mobileで測ってみた。
ドコモ
あれ?速度出てないじゃん。と思われるかもしれない。
そう、LTE-Aは日本ではないバンドで、実はGalaxy RoundではLTEが掴めないのだ。
そのため、自動的に3G通信になってしまう。
OCN
b-mobile スマートSIM(プランI)
最近始まったX SIMの恩恵を受けられる、プランIにしてみたが、このありさまである。
やはりb-mobileはフルスピードのプランより、200~300kbps制限のプランが一番速いし精神衛生上安全だ。
どのみちどのSIMであってもLTEは掴めないので、おとなしく3Gのスピードで運用するしかない。
ベンチマーク
信頼が減っているこのあたりは、あくまで参考程度に。
Quadrant
MikuMikuBench
Vellamo
- Xperia Z Ultra = HTML5=2987, Metal=1165
- ミクスペリア = HTML5=2305, Metal=625
- HTC One mini = HTML5=2207, Metal=607
- Nexus5 = HTML5=1481, Metal=1098
- Galaxy Round = HTML=2884, Metal=1238
端末のスペックはこうなっている。
アプリ
キャリアアプリは試す気はないので、いくつかだけ。カメラ
カメラアプリは最近のGalaxy端末に搭載のものと同じようだ。
ギャメラことGalaxy Cameraと同じように、モードを選べるようになっている。
設定はわかりやすく見られる。最近のNexusに搭載のカメラとは違って非常に見やすくて良い。
動画は3840x2160なんてとんでもない解像度のものすら撮影可能だ。すさまじい。
いくつか撮影したのでサンプル写真を。Google+では小さくなってしまうのでDriveに飛びます。
写真1
写真2
写真3
ギャラリー
Googleは最近は写真アプリとして、ギャラリーアプリを代替しようとしている。そのためギャラリーはほぼ、メーカーのカスタマイズありきと思っていいだろう。Galaxyシリーズでもそういう傾向がある。
Sノート
Galaxy Noteシリーズではおなじみの総合的なノートアプリだ。使いやすさははっきりいってメーカー製のみならず、一般のノートアプリとくらべてもトップクラスと思える出来は相変わらずだ。
最近はフラットデザインが(なかば強制的に)流行っていて、現実の物に近いデザインをするデザインは
だんだん少なくなっているが、Sノートはバランスよく整っている。
初回起動時には、いくつかの表紙のパターンから好きなものを選べるようになっており、既定のノートの種類も選べる。
無地・罫線あり、普通のノート風に見開き2ページなど。
同期もEvernoteでできるので、設定しておくと安心だ。
書き味や操作感は、さすがにスタイラスペンがついているNoteシリーズより劣る。
それでもごく自然に、指でも市販のタッチペンでも描けるのでSノートファン(いるかな?)の方も安心だ。
My Magazine
HTC OneでいうところのBlinkFeed的なものだろう。あちらは最近のバージョンアップで流すコンテンツがかなり自由に選べるようになったのに対して、こちらも負けていない。ニュース、パーソナル、SNSの中から選べる。
ニュースはソースは不明だが、おそらく大手新聞社からだろう。テーマやカテゴリを選べる。
パーソナルは端末内の写真やSノート、Eメールなどの内容を表示できる。
SNSは上の写真のように、主要なサービスから選べる。なんと、Google+も対応しているのは非常に嬉しいポイントだ。
SNSにTwitterとGoogle+を追加して表示してみた。
というか、これアプリの実体はFlipboardだった!
有名どころがベースなのでこれならある程度安心して使えるだろう。
このMy Magazine、実はホームボタンからのスワイプ、またはホーム中央でホームボタン押すことで
すぐに起動できる。このあたり、ホーム画面アプリに組み込まれているようで、HTCのBlinkFeedよりも
スムーズに起動・閲覧ができる。こちらはギャラリーやSノートなどの端末内のデータも表示できるので
利便性はさらにアップだ。
Galaxy Roundを買った!(その2)に続く
長くなってきたので一旦ここらで締めます。続きはその2でどうぞ。
ケーブルは普通にUSB3.0のmicroケーブルで、汎用品ですよ。
返信削除USB2.0のケーブルも使えます。
USB3.0でしたか。そこまでは気づきませんでした。
削除情報ありがとうございます!