2014年2月1日土曜日

Galaxy Roundを買った!(その2)

これまでの紹介に続けると長くなってしまうので後半戦としてわけます。
引き続きGalaxy Roundの紹介です。



マルチウィンドウ


Galaxy Noteシリーズから搭載のこの機能も、もちろん入っている。そして着実にパワーアップしている。

設定は、作成・編集、そしてヘルプである。


対応アプリを入れる

すでにTaptuやTwitterなど入れているのだが、編集メニューからPlayストアを直接検索できる。
そして電卓アプリを入れてみた。

電卓アプリはこの手の作業状態ではきっと便利だろう。

ペアウィンドウの作成

今回のマルチウィンドウでは、なんとウィンドウの状態を保存しておける。
2つアプリを開いたら、作成ボタンを押すことでその状態を保存できる。

Eメールとブラウザ・Chrome、ギャラリーとSノートなど、保存しておきたいアプリの組み合わせはいくつか
考えられるだろう。この機能があるとより捗るに違いない。

文字やイメージのスクリーンショットをドラッグ

今回のマルチウィンドウモードでは、なんと一方のアプリで表示した画像や文字などの、その時表示している状態を、
もう一方のアプリに貼り付けて使うことができるのだ。
Androidでは共有の仕組みがシステム標準で備わっているから、あえてこういうもの搭載する必要ないのでは・・・と
思ってしまうが、WindowsなどPCで考えてもらいたいが、ドラッグアンドドロップして操作を完遂できるのは
ものすごく便利だろう。

メッセージとギャラリー

Eメールとギャラリー

上2つは写真を長押ししてドラッグしてもできるのだが、それじゃ対応しきれないアプリの場合、
セパレーター部分をタッチするとメニューアイコンが出て、そこから画面の指示に従って操作することで
対応することもできる。以下、左上から順に操作を行っている。
Sノートとギャラリー


まあ、共有の仕組みが便利で簡単すぎるので、あえて使うこともないだろう。こちらは対応アプリも限られている。
今のところ上記組み合わせ、あとはファイルエクスプローラくらいか。
残念ながらChromeやGmail、TaptuやTwitterなどのニュース・SNSアプリでは使えない。残念だ。
しかし、EメールやSノートでは結構作業が捗るのではなかろうか。

このマルチウィンドウ、Galaxy Note3でも確か全て使えるはずなので、店頭で試すことができる。
興味が湧いたらやってみるとよいだろう。
最後に一連の操作の動画を紹介。





ウェイクアップコマンド、モーションとジェスチャー


さて、おおづめでありこれが今回のキモと言ってもいいだろう。
Galaxyシリーズでは実装されて久しい、モーションもGalaxy Roundでは端末の形状に合わせて進化、増加している。
何があるのか見てみよう。
写真では伝えづらいので、動画でいくつか見ていただきたい。動画はGoogle+の投稿に埋め込んでいる。

ウェイクアップコマンド

まずはウェイクアップコマンド。これはロック画面で操作できる機能だ。







モーションとジェスチャー

モーションはGalaxyシリーズの特徴といっても過言ではないと思う。それくらい、もう実績もあるし、
変な先入観で評価が鈍っている素敵機能だ。これは必要ないとか、Samsungなんて・・・とか思わずに
きちんと見て知ってほしい。




エアジェスチャー - 手をかざして確認


エアジェスチャー - エアブラウズ


エアジェスチャー - エアコール


モーション - 波紋エフェクト


モーション - 手をかざして確認


モーション - アルバム一覧を表示


モーション - 画像を閲覧


エアビュー - 情報プレビュー


エアビュー - プログレスプレビュー


エアビュー - Webページルーペ


スマートスクリーン - スマートローテーション


スマートスクリーン - スマートスクロール


自分の操作の仕方がちょっとまずかった部分もあるが、見てきたように結構自然な動きで操作できるものが多い。
決して大げさに、大きな動作でしなければいけないものではない。むしろ、そうっとやることで、
いかに生活の中で自然に、指以外で操作して自分の体と一体化させることのできる、目立たないけど
わかって使えばよく馴染む機能だ。

スマートスクリーンはかなりパワーアップしていると思う。
スマートローテーションかなり良い。今までは寝っ転がってスマフォを操作するときに、画面回転を
ウィジェットなどでオフにしてから横になって操作していたが、このスマートローテーションを有効にすることにより、
顔の傾きを検知して、自動的に回転オフ・オンを切り替えてくれる。
こんなひそかに優しい機能は今まであっただろうか、いやない(反語)。

スマートスクロールも慣れれば結構良い機能だ。ただ認識がまだ良くない。首を傾けてやるほうが
端末を傾けるより認識率がよかった。首もそんなに大げさに傾けることをせず、少し頷く程度に傾けるだけで
スクロールしてくれる。目だけ傾けても反応しないのでウェブサイトとかは支障なく読めるだろう。
ただ人間、うっかり誤操作があると思うので、慣れないうちは気をつけたい。
モーションは複数同時には発動しないので別のモーションをしていればこのスクロールも発動しない。
そういう制限もうまく利用するとよりスマートだ。
惜しむらくは、標準ブラウザや一部のSamsung製アプリでしか動作しないということだ。

ウェブブラウザアプリにはぜひとも欲しい機能。
外付けでうまいこと対応してくれないだろうか。スクロールするAPIとかに変換させられれば
自動スクロールとしてChromeとかでも使える・・・とか、妄想する。
Samsungの技術者さん、どうにか出来ませんか?


終わりに


さて、今回は前半後半に分けてGalaxy Roundを見てきた。

曲がっているスマートフォンということで、そこだけ注目しているとちょっと痛い目を見る。
つまるところ、曲がっていることにそんなにたくさんのメリットはないからだ。
身も蓋もないことだが、これはきちんと言っておかなければ期待しすぎて買ってしまう人もいるだろう。
国内販売されたLG G Flexもしかり。
どうやらあちらさんはかなり売れ行きがよろしくないようだ。

曲がっていることによる利点は、やはり持ちやすさだろう。同じ横幅でも、わずかに湾曲していれば
そんなに劇的でもないにしろ、じわじわと持ちやすさを感じて来るはず。
曲がっている向きにもよるだろう。手で持つとわかると思うが、曲がっていることがなじみやすいのは、
普通にスマートフォンを縦持ち(ポートレイト, portrait)することを考えると、Y軸でまがっているものだろう。
X軸で曲がっているG Flexは、あれがせめて4インチ台であれば曲がっていることの恩恵をうけられただろう。
(Galaxy Nexusがもう少し曲がっていることを想像して欲しい)
手の構造からして、Y軸で曲げたGalaxy Roundは正解といえば正解だと思うのだが、G Flexより小さいとはいえ
それでも大きさが曲がっていることのメリットを少なくしている。そして曲がっている角度がもう少しあればなお。
開封した時は意外と曲がっていなくて驚いた。

アプリやシステム面ではGalaxyシリーズは全く問題ない。日本メーカー(といってももはやSony以外は
ほとんど撤退してしまったが)のようなよけいなおせっかい機能満載ではないのは非常に評価が高い。
カメラアプリは変に変えず、気取らず、些細だけど着実な進化を経ている感。
My MagazineアプリもベースはFlipboardながら、うっとおしくない程度にホーム画面アプリTouchWizと
連携していて良い印象。ただ標準ブラウザはSamsungアカウントでしか同期できなくなっていたのは痛い。
もはやGoogleは離れ、キャリアやメーカーの改造の好きにさせるがままなのか。

とはいえ評価が高いアプリばかりではない。というか、ハングルがわからないのでプリインアプリのほとんどは
評価しようがない。しかし韓国のキャリアとはいえ、ドコモやAUと同じ感じなのだろう。つまりキャリア製アプリは
大体がよけいなおせっかいで、融通が効かないことがしばしば。わんさか入っていてユーザーが思うようにできないことも。
そういうのが少なからずあるという事実は見ておきたい。

しかしながらこのGalaxy Round、ほぼすべてのプリインアプリを削除できないまでも無効化してシステムに悪影響を
及ぼさない程度に整理できる点、これも評価したいポイントだ。もしかしたら先日、韓国で発表された
スマートフォンのプリインアプリはアンインストールできるようにとの取り決めが事前にわかっていて、
対応されていたのかもしれない。日本も総務省(か?)は倣って日本国内キャリアに向かって発布してほしい。

曲がっていることによりソフトウェア的な利点は、まだまだ開発途中だろう。
Galaxyシリーズ特徴のモーションはそれ自体すでに便利だしいいものだ。しかし湾曲を活かしたモーションは
情報表示と、音楽のトラックの移動のみである。他は曲がっていることなんか全く関係なく、
普通に良いものだけ。それはそれでいいのだが、もうちょっと・・・という気持ちをどうしても持ってしまう。


それら含めもろもろ、今後出てくる(といいなぁ)湾曲した端末の進化に期待したい。
今度は曲げられる端末が出ると、みんなの期待どおりだ。
あるいは、曲げられることは、ウェアラブルデバイスとして活かされ、スマートフォンのような
板の形ではもはや世に出ないかもしれない。というかその可能性は高い。

ところどころ、Samsung製アプリの中で日本語が普通に使われているところを見ると、実は
日本キャリアからの発売も視野に入っていたのではないかと思える作りが見受けられた。
もしかしたら考え過ぎなのかもしれないけれど。
それだけに、普通に購入する場がほとんどないのは厳しい。韓国国内でのみ販売というのはもったいない。
せめてexpansysで並ぶようになれば、それなりに多くの人が手にして、G Flexと同じように
評価する機会ができただろう。

スマートフォンとウェアラブルデバイスの進化・変化の間を取り持つ貴重な端末と考えてみると、
このGalaxy Round、国内販売されたG Flexを手に入れた方は貴重な生き証人になれる・・・かもしれないと
思うのはおおげさだろうか。

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